日頃サッカーに興味がないものも、4年に1度のワールドカップの時は、マスコミに煽られ(?)、サッカーの試合をテレビで観戦する人が多いことであろう。私もその一人である。
当然日本のチームの勝敗が気になり、日本を応援してサッカーの試合を見るわけであるが、ほとんどの日本の試合は敗けて後味のよくない気持ちで観戦を終わることが多い。わざわざ2時間近くの時間テレビを観て、後味が悪くなるなんて割が合わないと思う。
よく考えてみると、別に私は愛国の気持ちが強いわけではないし、日本を応援する義理があるわけではない。ワールドカップはゲームなんだし、どこか応援する国を決めて(できれば強い国がいい)、その国を応援した方が、気分的にすっきりするかもしれない。最近は、日本以外の国のチームの試合をほとんどテレビで放送している。
といっても、どこの国のチーを応援すればいいのかかさっぱりわからない。誰かにお薦めの国を聞いてみよう(今日は、日本の試合を見ることにして)
<追記>と書きながらも、今日は日本とコロンビアの試合を、2時間ほどテレビにくぎ付けになり観て、日本のチームワークのよさに感心し、日本の2対1の勝利に喜び、気持ちよく眠りにつけそうと感じている(要するに自分勝手にサッカーの試合を観ているということである)。
<追記2>
藤原新也は<昨今日本においてはとくに若者を中心に「気持ちよくなりたい症候群」が蔓延しており,(コロンビアに勝ってしまい)若者の政治離れに拍車がかかるだろう>と、日本人の最近の心情を批判している。私のような年寄りもそうだとすると危ない。気をつけたい。
<追記3>
授業で「教育基本法」の改正(改悪?)の話をして、「伝統と文化を尊重し、我が国と郷里を愛する」といういわゆる「愛国心」に関する内容が、新しい「教育基本法」には付け加わったことを説明した。
そこで学生に、「サッカーで日本を応援するのは愛国心からでしょ?」と聞いたところ、学生はほとんど怪訝な顔をし、サッカーの応援と愛国心とは関係がないとの答えであった。この2つを結びつけて考えるのは、サッカーを知らない者のたわごとなのかとも思った。さらに学生に詳しく聞いてみたい。