いじめに関する授業

自分で体験や実感がない内容のことを授業で取り上げざるを得ないこともある。先週の敬愛の「教育原論」では「いじめ問題」を取り上げた。講義者(私)に体験や実感があまりなく、抽象的な理論的理解の講義になってしまった。
学生には「自分の体験からも考えて」とは言ったが、いまいち迫力のない講義内容で、学生は少し白けていいたように思う。授業が盛り上がらなかったのは、学生たちが自分の悲惨ないじめ体験は思い出したくないということだったかもしれない。
しかし、教員を目指す以上、「いじめ問題」は避けて通れないし、この複雑な現象に対して、体験以上の理論的考察も必要あろう。

配布資料と講義内容は下記(添付も参照のこと)、
1 いじめとは(いじめの定義)-文部科学省の定義と研究者の定義
2 いじめの原因―教室の中にいじめられっ子と席がある、被害者へのシンパシーがない(芹沢俊介)
3 いじめの四層構造(森田洋二)―加害者、被害者以外に、観衆、傍観者もいて、教室の全メンバーがいじめの当事者
4 いじめ自殺について(1)―中野富士中いじめ自殺事件、大河内清輝君の遺書全文、伊藤準君の遺書全文)、「義務としての登校拒否」(山本雄二)

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