悪いことは良いことのためにしかやってこない

私たちは「厄年」とか「八方塞がり」とか、悪いことばかり起こる年にはおとなしくしていて、悪いことの通り過ぎるのをじ~と耐えて待つという姿勢があると思う。そして、悪いことが長く続かないことを願う。

メキシコでは、「悪いことは良いことのためにしかやってこない」(良いことのために来ない悪いことはない)という言い回しがありことを黒沼ユリ子は書いている(『バイオリン・愛はひるまない』(海竜社、平成13年、147頁)。これが、氏が苦難に耐えた言葉とのこと。

藤原新也も苦境に立つとかえってワクワクするとどこかで書いていた。世の中で活躍する人は、何か姿勢が違うな、と感心する。

千葉の桜4

 

千葉の桜も散り始めた。千葉の桜並木が東京と違うことは、桜を見る人がいないこと。いても、老人ばかり。

若い人で、「お花見に行こう」とデートに誘う人はいるのであろうか。新緑や紅葉も同じことだが、若い人が花や新緑あるいは紅葉を楽しむという心性はあまり持ち合わせていないように思う。自然や植物より人間に興味があるということであれば、それは若さということでいいことだと思う。

(おもちゃ→)人→花→木→石と興味の対象が年齢とともに変わっていくようだが、今自分の興味はどのあたりにあるのだろうか。

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