私が非常勤で植草学園大学で担当している授業では、学生に発表をお願いしている。 毎回、パワーポイントでテキストの詳細な内容紹介のレジメを作り、関連したこともインターネットで調べ、発表してくれる。そのような訓練が、大学でなされているのであろう。1月5日の発表は、遠藤隆志「子どもの成長と運動」(高野・武内編『教育の基礎と展開―豊かな保育・教育のつながりをめざして』学文社、2016年集録、8章)がテーマ。ただ、発表者の力の入れように比べ、聞く方の学生は、聞いているのか聞いていないのかわからない態度で、グループ討論も活発ではない。これは私の教え方(指示)の問題なのか、たまたま今回の学生の構成によるのか、大学や学生全体の雰囲気によるものなのか、わからない。大学教育は難しい。
日: 2017年1月7日
神田外語大学の授業(「教育社会学」)
非常勤で担当している「神田外語大学」の授業が6日(木)にあった。
講師控室から教室に向かう廊下で、学生達の「勉強するぞ」という意気込みを感じた。昔授業に少し出たアメリカのWisconsin大学の雰囲気がこのようだったなと、冬の寒さと一緒に感じた。
この授業では、前回、教員採用試験も問題も例示し、今年度の千葉県教員採用試験の教職教養の試験問題もやってもらい、教員採用試験にも少しは役立つ内容も扱った。
今回の授業ではテキスト『学生文化・学生文化の社会学』(武内清)の「変容する大学の学生生活」(5章)と「2000年代中期の学生生活」(6章)に関するいい発表が、的確なレジメをもとにあり、グループの討論がなされ、教育社会学的な観点も入れ、大学教育の意味や大学生活の過ごし方について、学生達に考えてもらうことができたと思う。
配布レジメと、学生のコメントの一部を掲載する。
大学の新年
昔の大学はのんびりしていて、新年に小中高の学校が始まっても一向に授業の始まる様子はなく、ようやく15日の成人式が終わった頃に授業があったように思う。
最近の大学は、新年に小中高校より早く始まる。敬愛大学でも、1月5日には全教職員が集まる「新年の集い」があり、この日から集中講義が始まっている。植草学園大学でも5日から授業があった。神田外語大学でも6日から授業があった。
学生にお正月の過ごし方を聞くと、「元旦からアルバイトでした」「年賀状は出しません」と、いう回答が返ってきた。
店も元旦から開いているところが多い(うちの近くでは、イオンが元旦から開き、福福も販売していた)。昔は、お正月は店がみんな閉まってしまい、独身者は寂しくひもじい思いをして、「早く結婚しなければ」と思ったが、今は元旦から店が開き、お正月が婚姻率を上げる役割を果たさなくなったという説もある。
お正月の意味が、昔から変わってきているように感じた。