アメリカ大統領選挙の結果をみて

アメリカ大統領選挙で、大方の予想に反して共和党候補のトランプ氏が勝利したことで感じたことは4つ。第1に、アメリカの新聞の多くがクリントン候補支持であったのに、支持が2社しかなかったトランプが勝利したということは、新聞論調や記事の影響力が弱まったのであろう(新聞を読む人が少なくなったのかもしれない*)。
第2に、アメリカのマスメディア(新聞、テレビ)は、世論の動向を正確に把握できていなかったのではないか。クリントン支持に傾いていた日本のマスメディアも同じことが言える。
第3に、選挙予測、世論調査など科学的、統計的な方法は、アメリカが最先端をいっているはずが、この低落。何か、奢りや油断があったのではないのか。
第4に、これから脱国際化、脱グローバル化の流れが加速することが考えられる。国際化やグローバル化、多文化主義を理想で語る時代は終わり、現実を見つめ対処していかなければならない時代になっている。

*今回の大統領選では、SNSが大きな役割を果たしたと読売新聞(11月13日)は報じている(添付参照)。SNSは、自分の好みのニュースばかり、したがって偏った意見ばかり聞く危険もあることに注意しなければならない。朝日新聞(11月15日)にも同じような記事が載っていた。

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