敬愛大学こども学科の2年生の後期の私のゼミ(演習)は、男子学生ばかり15名。学科の学生の3分の1は女子学生なのに、女子学生が誰も私のゼミを選ばなかったというのは少し悲しい(?)。
でも、実際男だけでゼミをやってみると、とても気楽で楽しい。逆に言えば、男たちは女性がいるだけでどこか気を遣っているのかもしれない。
私立の中高の男子校や女子高が人気があるのは、同性だけの気楽さや余計な気遣いのなさが、いいのかもしれない。
私自身は、小中高大とすべて公立(国立)に通ったので、必ずクラスの中に女子がいた。
ところが、大学で入ったサークルが男子だけのもので、最初大変戸惑ったが、そのうち、男だけに気安さに居心地の良さを感じた。
2回目のゼミは、好きな歌を持ち寄り、その曲の紹介をし、歌を皆で聞くというものであったが、その紹介と他の人からのコメントも、同性だけの気安さから、男のホンネが出てくるものも多く見られた。
日: 2016年10月6日
大学にくる意味
今日(6日)の授業で、学生に次のような話をした。私の真意がどのくらい伝わったかわからない。
大学に来る意味を考えてほしい。大学に入学し4年間在籍し卒業するということは、経済的に考えると、(私立)大学の授業料等400万円だけでなく、高校卒業後4年間働いて稼げるお金1200万円(300万円×4年)、合わせて1600万円を放棄することを意味する。毎月5万円くらいのアルバイトをして稼いでも1年間に60万円、4年間で240万円にしかならない(1360万円の損)。
これだけのお金をかけて4年間の大学生活で得られるものに何があるだろうか。
保育士や幼稚園教諭になりたいのであれば、高校の専門学科、(保育)専門学校、短大に行けば資格が取れるので、4年制大学にわざわざ来る必要がない。
「4年間遊べるから」「大学で友達ができるから」という理由をあげた人がいるが、そのような理由であれば、高校卒業後、大学に入学せず、親から授業料分の400万円のお金をもらって、遊んだり、街で友達を見つければいい。
確かに、4年間大学にいるだけで、大学卒という一生通用する学歴を得ることができるし、「○○大学卒」という肩書や、何かの資格は得られる。さらに自然に得られるものはたくさんあるだろう。
しかし、高校までと違い、大学は自分で努力したり求めたりしないと、得るものが少ないところである。
大学の授業から得るものはほとんどない、単位はなるべく楽に取れるようにして、授業は適当に聞き、最小限の課題をこなし、おしゃべりやスマホでやり過ごせばいいと考えているとすると、大学に払っているお金(授業料等)や放棄所得から考えると、何と損なことを しているのかと思う。大学に入学せず、ずーと好きなスマホで遊んでいた方が、どれだけ楽しいかしれない。友達とも一日中、おしゃべりができる。
(このように話しながら、これはどこか嫌味たらしい言い方だなとも感じる。どのように話せばいいのだろうか?)