公益財団法人・中央教育研究所の一つのプロジェクトチームと、して「教科書研究会」がある。十数名の研究グループで、2か月に1度の割合で研究会を開き、教科書に関したテーマで調査を実施し、報告書を刊行してきた。(もうすぐ、デジタル教科書に関する調査の報告書が出る予定)
昨日(15日)、これまで中央研究所の所長を長く務められてきた水沼文平・前所長の送別会を、四谷の中華料理店で開催した。研究会メンバー以外の人も多く駆けつけ、とても賑やかな会なった。
水沼さんは、故郷の仙台に帰られいろいろな計画があるようだが、暇を見つけて、このブログにも是非、投稿をお願いしたい(読書家の水沼さんは、小説も書かれているとお聞きしている)。
月: 2016年7月
大学の学期末の忙しさ
この頃は、大学の前期の授業が終了するのが、小中学校より遅くなっているが、それでも、そろそろ学期末で、忙しくなっている。(なかなか、ブログは更新する暇がない)。
特に、私の場合、授業で毎回書かせている「リアクション」の整理に時間がかかる。各授業で毎回「リアクション」を書かせているので、1つの授業で15回分ある。それを、個人ごとにまとめるのが一仕事である。
たとえば、敬愛の「教育原論」の授業では73名の受講者がいるので、毎回の「リアクション」70枚近くを出席番号順に並べ、それを、15回分、個人ごとにまとめ、ホッチキスで止める。そして、その内容を再度読み、評価を付ける。各人のリアクションに、コメントを書ければいいのだが、そこまではできない。このまとめたリアクションは、学生にそのまま返却する。
「教育原論」の授業のように必修で、学籍番号が並んでいる場合は、比較的整理が楽だが、選択科目で、学年も学科もバラバラの場合、まとめるのに時間がかかる。この作業にこの週末は費やし、やっと、学生に「リアクション」を返却する準備ができた。後は、試験問題を作り、試験の監督、採点もしなくてはならない。
一方、ゼミ形式の授業は、学生のグループ発表や個人発表で締めくくるので、「リアクション」の整理や試験はなく、その分楽である。こちらは、学生にレポートを課しているので、それを読む楽しみがある。学生の発表もなかなかよい。
猫をめぐる葛藤
大学のスポーツ大会
授業の外部講師―高浜第1小学校の佐々木校長のお話を聞く
大学の授業は、外部講師の方を招いて講義してもらうシステムが組み込まれているのでありがたい。
私の「教育原論」〔こども学科1年生〕の授業では、ここのところ多文化教育のテーマを扱っていたので、その実際を現場の先生に来ていただきお話しいただいた(6月29日の授業)。
稲毛海浜公園近くの「高浜第1小学校」では5割近くの子どもが外国籍で、そこでは多文化共生が当たり前で、学校生活が展開されている。その授業に先立ち、私は2年ゼミの学生達と学校を見学したが、子どもたちは明るく活気があり、いいい教育実践が展開されていることが感じられた。
私の授業でお話しいただいた高浜第1小学校佐々木淳校長は、外国籍の子どもも個性の一つとして捉え接することが大切と話された。それぞれの子どもの生まれ育った国の文化個性を尊重し、授業や学校生活が展開する様子やコツを具体的に語られた。外部からも、日本語指導やボランティアなど多くの支援を受け入れ、開かれた学校運営を展開しているという。これは、これからの日本の学校の姿かとも思った。学生達は、熱心に聞きいって、多くを学んだと思う。