大学の授業は、外部講師の方を招いて講義してもらうシステムが組み込まれているのでありがたい。
私の「教育原論」〔こども学科1年生〕の授業では、ここのところ多文化教育のテーマを扱っていたので、その実際を現場の先生に来ていただきお話しいただいた(6月29日の授業)。
稲毛海浜公園近くの「高浜第1小学校」では5割近くの子どもが外国籍で、そこでは多文化共生が当たり前で、学校生活が展開されている。その授業に先立ち、私は2年ゼミの学生達と学校を見学したが、子どもたちは明るく活気があり、いいい教育実践が展開されていることが感じられた。
私の授業でお話しいただいた高浜第1小学校佐々木淳校長は、外国籍の子どもも個性の一つとして捉え接することが大切と話された。それぞれの子どもの生まれ育った国の文化個性を尊重し、授業や学校生活が展開する様子やコツを具体的に語られた。外部からも、日本語指導やボランティアなど多くの支援を受け入れ、開かれた学校運営を展開しているという。これは、これからの日本の学校の姿かとも思った。学生達は、熱心に聞きいって、多くを学んだと思う。
日: 2016年7月3日
教育実習の体験
敬愛大学で担当している「子どもと地域の教育論」という科目は、選択科目で、受講者が2年生、3年生、4年生がそれぞれ3分の1ずついる。テーマに即した内容で学生の発表形式で行っているが、先週(6月28日)の授業内容は「中休み」で、教育実習を終えたばかりの4年生に教育実習の様子を話してもらった。
大学の教室では頼りなげな学生が、教育実習ではひとりの「教師」として、精緻な授業案を作り、さまざまが工夫して、子どもたちに向き合ってきたことがわかる。人は役割を与えられれば、力を発揮するということであろうか。(ボランティアで授業の補助だけの「卵プロ」と教師としての役割が与えられる教育実習では全然違うという指摘も考えさせられた。)
教育実習も地域差があり、30人くらいのクラスでテキパキと授業をすすめなければならないところと、10名前後でのんびりと授業を展開しているところがある。