今日(26日)の私の敬愛大学での授業は2コマ。 1時間目は「こどもと地域の教育論」で、テキストは住田正樹「地域社会と子どもの発達」『子どもと地域社会』(学文社、2010)を使った。住田氏の章の内容は、子どもの社会化と地域に関してとても行き届いた内容なので、授業の最初に取りあがるのにふさわしいと思った。受講者には全員読んでコメントを書いてくるように宿題を出していた(反転学習?)。ただ、その内容はかなり抽象度が高く、身近例から考えにくいかもしれないと思い、下記のようなレジメを私の方でも用意した。実際の授業では、発表の4年生4人が的確な要約を模造紙に書いてきて、さらに学年ごとのグル―プで議論、その発表という形式で行い、内容の理解が深まり、さまざまな意見がだされた。地域と子どもの関係の全体像が、見えたように思う。私の用意したレジメは、簡単に説明するだけで終わった。
2時間目は、国際学部1年生の演習(ゼミ)。今日は、1対1の自己紹介(対話)を5分単位でぐるぐる回り、行った。14名という少人数のゼミでも男女で分かれたりして、話す機会がない人がいるので、 このような機会を作ることにより、お互いに声をかけることに抵抗感がなくなるようにという配慮からこのようなことを行った。面倒くさそうにしていた学生もいないわけではなかったが、比較的楽しそうに話しあってくれてたと思う。 その1年生に「時間のある人は、研究室に来て」と呼びかけたら、3人の気のいい男子学生が来てくれて、持ち寄ったお昼を一緒に食べた。学生からドーナツまでもらった。この次は、私も何かお菓子を用意しよう。
授業メモ(「こどもと地域社会」 4月26日) 武内清
子どもと地域社会(住田正樹「地域社会と子どもの発達」『子どもと地域社会』(学文社、2010)から考える。
1 子どもの発達・社会化に地域社会はどのようにかかわっているのか。
2 子どもの相互作用(接する人との関係)から考える。ー 親、仲間、隣人 (きょうだい、祖父母、親戚、保育園、幼稚園の先生、お店の人、テレビ、メディア)
3 自分の場合、誰の影響が大きかったか。ー 1父、2母、 3きょうだい、3祖父母、4親戚、5保育園、幼稚園の先生6隣人、7お店の人、8テレビ、メディア、9その他
4 上記は、身近な人や近隣の人であろうか。ー1 ほとんどそう 2 かなりそう 3半分くらい 4 そうでない
5 小学生の時、学区を超えて、学区外の地域に行くことは、
6 学区外に行くときは、どのような時か
7 近所の人と子どもとの関係は、どのようなものか。
8 エレベーター付きの団地、マンションに住んだ時の、人間関係はどのようなものか。
9 都会的な近所付き合いとはどのようなものか。
10 子どもの成長、教育の為に、親がそれに役立つ機能をもつ機関(エージェント)を選び、そこに子どもを通わせればいいので、近隣関係や地域社会は必要はないという考え方を、どのように思うか。
11 子どもを、地域社会の犯罪から守るために、どのような対策をとったらいいのか。
⒓ 現代地域社会の何が変化しているのか。理想的な子どもと地域社会とのかかわりは、どのようなものか。