「チーム学校について先生どう思いますか」と、元教え子に聞かれ、「それ何?」と聞き返したら、大変軽蔑された。
「先生、チーム学校を知らないのですか。遅れていますね。大変危ない構想なんですよ」と。
ネットで検索すると、文部科学省が「チームとしての学校・教職員の在り方に関する作業部会」というものを作り、中間報告も出していることが分かった。(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/07/28/1360375_03.pdf)
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/052/index.htm)
<「チームとしての学校」像―校長のリーダーシップの下、カリキュラム、日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校 >とある。
日本は他国に比較して教諭以外の教育関係者が少ないことや教員の多忙化を解消するという理由をあげ、学校カウンセラーやソーシャルワーカーや地域人材を教育に関わらせ、校長の権限を強めるということのようである。教員の多能化が解消され、教員が教科指導に専念できるのであればいい構想にように思われる。また文部科学省の予算要求の手段として有効に思われる。
しかし、教師の仕事を授業に限定していいのか、校長の権限の強化という官僚制の徹底が目標のあいまいな、脱連結を特質とする教育に合うのかどうかなど、危ない面も多く含まれている構想であることが伺われる。