スーパーグローバル大学に選ばれると巨額の資金が得られる(それだけ、他の大学予算が削られている)。そこで必要な「外国人教員等」は、外国での研究歴が1年以上3年未満の日本人でもいいとのこと。(私でも、後1日アメリカにいれば、カウントされたのかもしれない)。
この政策が、いかに形式的で、実質を伴わないものか、オックスフォード大学教授の苅谷剛彦氏が、日経新聞で批判している。
このように、予算の傾斜配分も、よほど気を付けないと、貴重な血税の無駄使いになる。文部科学省も、建前ばかりなく、実質(実際)にも、気配りをしてほしい。
月: 2015年9月
中秋の名月
今日(28日)、夕焼けがきれいであった。
今日は、中秋の名月ではないが、月がきれいで大きく見えるというので、デジカメで撮ってみた。
やはり、あまりうまく撮れない。(最後の写真はSさんから送っていただいたもの)
朝日新聞のデジタルに、いい月の写真がある。
中秋の名月
http://news.asahi.com/c/akxhejhm6nxnsqa4
28日の天声人語にも、味わいの深い文章が掲載されている。
<一日遅れをお許し願って、とぼけた味わいの井伏鱒二の詩の書き出しを紹介しよう。〈今宵(こよい)は仲秋明月/初恋を偲(しの)ぶ夜/われら万障くりあはせ/よしの屋で独り酒をのむ……〉。「われら万障くりあわせて、独り酒をのむ」では矛盾していないかと、ヤボを言ってはいけないらしい▼ここは理屈より想像力の出番となる。初恋の人を傍らに呼ぶわけではあるまい。「われら」は月との二人連れをいうのだろうと、どなたかが解釈していた。十五夜の月は、酒場の灯(ひ)ともし頃(ごろ)を待ちかねるように東の空にお出ましになる▼さてゆうべ、お月様は万障繰り合わせてくれただろうか。雲に隠れたところもあったようだが、拝み損ねてもがっかりすることはない。十五夜が必ずしも満月とは限らない。満月は今夜である▼月は地球に「ウサギ模様」のある面しか見せずに回っている。SF作家の星新一は、天地創造のときに天使が月の裏に落書きをして、神様が困って人間に見えないようにしたと愉快な想像をめぐらせた▼56年前の秋、裏面はソ連の「ルナ3号」に初めてその姿を見せる。むろん落書きも、地球侵略をもくろむ宇宙人の基地もなく、表側より単調な表情をしていると分かった▼科学の進歩で空想や神話は葬られても、月を恋う人間の気持ちは変わらない。〈太陽と未来 月とは過去語る〉西出楓楽(ふうらく)。井伏の詩に通じる川柳にうなずく方は多かろう。人間だれも、月を友としたい夜がある。今宵はその名もうるわしい十六夜(いざよい)の月だ。>
教育社会学について
教育について考える時、幅広くものごとを考えてほしいと学生に言っている一見教育とは関係ないようなことの中にも、教育的なことが含まれていると。
非常勤先の神田外語大学で「教育社会学」の授業を担当していて、最初に「教育社会学とは」ということを話す前に、英米語学専攻の学生が多かったので、ディズニーランドの思想について尋ねてみた。「なぜ、アメリカ人のディズニーは、ドブネズミというペストを流行らせ、ヨーロッパで一番嫌われている動物を、ヒーロにしたのか」と。
語学系の学生は、その国の文化や思想にあまり興味を持たないのか、最初はキョトンとしていた。そこで、藤原新也の「アメリカ」の中の「ミッキーマウス」についての文章を読読んで、考えてもらった。
学生のリアクション(コメント)を読むと、多くの学生がこんな見方があるのかと納得してくれたことがわかる。
『「そうゆうことだったのか」というふに落ちる快感』を竹内洋は教育社会学の魅力の1つにあげている(AERA Mork13「.教育学がわかる)1996年」)ので、これはなかなかいい題材(藤原新也の考察が冴えている)だったことがわかる。
しかし、中には、「それは深読み過ぎ、子どもはストリーが面白かたったり、かわいかったりすれば好きになる。それだけのこと」というコメントも2〜3あった。この学生の意見をどう考えればいいのか。
教育社会学的なことを一生懸命話しても、「それは考え過ぎ、そんな穿っ見方をしないで、単純に考えたい」と言われそう。やはり、教育社会学に向いている人とそうでない人がいるのであろうか。
教育学はひたすら理念や理想を語り、教育社会学は現実の利害や裏の意図を探ろうとする。後者は、今の学生にピンとくるのであろうか。
教育社会学は、教育という現象を社会学という方法(見方)で研究する分野として、社会学の見方に関しては、私なりに、簡単に次の3つを説明した。
一つは、行為の3類型(目的合理的、価値合理的、感情的行為)
二つ目は、相互作用の互酬生(報酬/努力の均衡、恋愛関係の例で)
三つ目は、AGIL理論 (集団存続の機能要件、テニスサークルの例で)
これは、一応、社会学についてはじめて聞く学生も納得してくれるものが多かった。
本格的な後期の授業は、これから始まる。
micky
庭の花
外房-御宿秋祭り
伊豆や湘南の海に比べ、千葉の海は景観も単純でおしゃれな店もなく、人も少ない。それでも、最近テレビでも千葉の海が紹介されることがあり、千葉に住む人間にとってうれしい(昨日もテレビ朝日で、外房御宿の伊勢えび祭りの様子が放映されていた)
あいにくの天気であるが、今日から御宿では、秋のお祭りがあるようである。いつも見ている御宿の不動産屋のブログ(http://www.himawari.com/blog/blog/13)に下記のようか書き込みがあった。(私は授業の準備や原稿のことでいけなく、残念だが。)
<さて房総では大原のはだか祭り、勝浦の大漁祭りが終わりを告げましたが、御宿町では明日から御宿秋祭りが行われます!秋まつりは豊作と豊漁を祝い、春日神社の境内から神輿が出発することから始まります!大神輿2基と小神輿11基、山車10基が岩和田、須賀、新町、浜の各地区を練り歩き春日神社へ帰ってくる勇壮なおまつりなのです♪ 御宿町の観光協会のホームページに、去年の祭りの動画があるので是非観てみてください!! 迫力ありますよ!!>