夏休み終わる?

今日(31日)で8月も終わり、明日から小中学校は始まるし、大学の後期はまだとはいえ、もう夏休みは終わった気分。
私の歳で仕事があるだけ有難いわけだが、それでも夏休みの終わりは少しさびしい。
今年の夏は、どこかに行けたという思いはあまりなく、あっという間に、夏が終わってしまった感じがする。夏には、よく家族や学生の合宿で、軽井沢に行ったものだが、今年は軽井沢に一度も行ってなく、何かし忘れた感じがする。
訳もなく、吉田拓郎の「夏休み」という曲を聴く
https://www.youtube.com/watch?v=GjwoxoRCcRs

今日の稲毛海浜公園

 今日(30日)は、ソフィー(犬)の散歩で、久しぶりに稲毛海浜公園へ行く。このあたりは、オリンピックの競技も何か開催されるかもしれないと、少し華やいでいる。駐車場で車を降りると、何やら音楽が聞こえる。

今日は、あいにくの霧雨で人は少なかったが、海ではウインドサーフィンやカヌー、海岸では、中高年のおじさん・おばさんのバンドが、楽しそうに演奏して、それを同年代や老人がのんびり聴きいっていた。日曜日だというのに、海に若者や家族連れが少なかったのは、天候のせいと、近くにできたイオンモールのせいであろう(デモに行った人が多いのであれば、いいのだが)。千葉の海も、湘南の海のような、華やかさがほしい。

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「ボーダーフリー大学なんていうな!」

下記のように、タイプの違う6つの大学の学生のデータを考察すると、入学偏差値の低い大学に対して、「ボーダーフリー大学」というレッテルが張ることは、かなり偏見を助長することであり、学生の実態を見えなくしてしまうということがわかる。

実態は、集団として、どの大学でも同じように学生文化の分化がおこり、均一化しているということである。

たとえば、「普段の生活の中で、学業・勉強の占める比重別にみた学生の分布は、「伝統総合大学」(A,F)も、「中堅大学」(C、H)も「新興大学」(W,ハ)あまり変わらない。。(表はクリックすると拡大します)

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学生文化の大学類型差&大学差

学校社会学研究会での私の報告は、主にこの3月に出した科研の報告書(「現代の学生文化と学生支援に関する実証的研究――学生の「生徒化」に注目して――」)を配布するこことであったが、学生文化の大学類型差&大学差を報告した。 今回、取り上げる大学は、「伝統総合大学」(入学難易度60以上)のA大学(国立)とF大学(私立)、「中堅大学」(偏差値5⒐〜50)のC大学(国立)とH大学(私立)、「新興大学」(49以下)のW大学(私立)とハ大学(私立)の6校である。いずれも首都圏に所在する大学である。(以下、考察の一部)

  1. 一般入試よる入学は、国立大学(A,C)に多く、私立大学に少なく、特に私立の「新興大学」(W,ハ)は少ない・
  2. 一般入試で入学した学生は、高校時代の受験勉強をよくしている。推薦やAO入試で入学した学生は、高校時代にあまり勉強をしていない。
  3. 第1志望で大学に入る率は、大学類型(偏差値)によらない。「新興大学」にも、推薦やAOで入学する学生は、第1志望で入学してきている。
  4. 「有名だから」という理由で、その大学を選ぶものが「伝統総合大学」(A、F)に多い。「新興大学」(W,ハ)では少ない。
  5. 「伝統総合」大学(A、F) は教養志向が強く、資格志向は少なくい。逆に、「中堅」「新興」大学では、教養志向が少なく、資格志向が強い。
  6. 部・サークル活動参加者は、「伝統総合」大学(A,F)、中堅大学(C、H)で多く、「新興」(W,ハ)で少ない。
  7. 友人との交友は、「新興大学(W,ハ)で盛んである。「一人でいるのが好き」は、「伝統総合」(A,F)で多い。
  8. 「学業・勉強の比重」は、「大学類型」差はあまりない。全体に学生は「学業・勉強」に比重を置く傾向がふえている。男女差があるが、大学差もあり、F大学が高く、C大学が低い。授業全体満足度も同様で、高いのは、F大学で、低いのはW大学である。
  9. 授業への出席率の高いのは、同様で、全体に学生は、授業によく出ている。「大学類型」差はなく、大学差がありF大学とC大学で高い。
  10.  先生との関係に満足度が高いのは、ハ大学、F大学、C大学である。低いのはA大学である。
  11.  職員との関係の満足度が高いのは、新興大学(W、,ハ)である。
  12. アルバイトの種類に大学差がある、家庭教師は偏差値の高いA大学とF,大学で多い。スーパーのレジや接客、ウエイトレスは偏差値の低いW大学とハ大学に多い。
  13. 「大学の全体の雰囲気に満足」は、「伝統総合」及び「中堅」で高く、「新興」(W,ハ)で低い。「今の大学に入ったこと」への満足度も「伝統総合」及び「中堅」で高く、「新興」で低い。大学に対する総合的満足には、大学のチャーター(知名度、偏差値)が働くのであろう。
  14. 「体の不自由な人や年寄に席を譲る」は、国立大学(A,C)で少なく、私立大学で多い。

全体的に、大学類型や大学差は、入学の時にかなりありながら、大学生活を送るうちに、差が小さくなっているのではないか。その中では私立F大学には、学業・勉強を主にする学生文化が多く存在することが伺われる。一方、偏差値の高いA大学は、先生との関係の満足度は一番低く、学業・勉強が生活の中で占める比重は高くなく、部活やサークル活動に参加する学生が多い。しかし、超伝統校・エリート大学ゆえ、その大学に入学したことへの満足度は高い。(表はクリックすると拡大します)

 
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学校社会学研究会、無事終わる

第33回学校社会学研究会は、8月28日、29日の2日間に渡り、合宿形式で、放送大学のセミナーハウスの会議室で開かれ、30名以上の参加があり、盛況のもとに幕を閉じた。  それぞれの発表内容が充実していて、いい会になったと思う。

この会をはじめた故清水義弘先生(東大名誉教授)の経歴や著作(『試験』岩波新書他)についての報告も、岡崎友典氏(放送大学)より詳細にあり、それは元の本を読みたくなるもので、清水先生も草葉の陰で喜んでおられたことであろう。

お忙しい中、ご参加いただいた方に感謝したい。(今回は、日本教育学会の大会とも日程が重なってしまい、会の主要メンバーの何人かが不参加で残念ではあった)

今日(30日)は、放送大学大学院の岡崎氏の修士論文の指導の会にも少し参加させていただき、働きながら学ぶ社会人の心意気に教えられるものが多々あった。

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