以前に放送大学東京文京学習センターで客員として勤めた時代に開いていた自主ゼミが、今受講生によって、サークルとして存続して、月に1回のペースで開かれている。(第2木曜日の15時時30分〜18時)。(次回は6月10日、「中学校現場から」)
5月の会では、「シチズンシップ教育について」の発表があり(発表者、岡田 典子さん)、活発な議論が展開された(参加者10名)。その時のレジメの一部を掲載する.
1 シチズンシップ【citizen・ship】の概念
・市民権; 公民権; 公民の身分[資格],・《大学などの》 共同社会の一員であること.
・《個人の》 市民性, 市民的行動; 共同社会性
2 マーシャルのシティズンシップの定義
ある共同体の成員に与えられた地位(status)である。これを持つ者は、その地位に付与された権利と義務において平等である。(1)市民的権利、2)政治的権利、3)社会的権利→教育を受ける権利(自分自身を改善し、自分を文明市民にするという義務は社会的義務であり、単なる個人的義務ではない。なぜなら社会が持つ社会的健全さは、その成員の文明度にかかっているからである。)(Marshall and Bottomore 1992=1993 邦訳:34頁)
3 イングランドにおけるシチズンシップ教育
対象:中等教育(11~16歳)、市民性教育 学校単位、自治体単位、市民科.1999年 ナショナル・カリキュラムの成立、2002年 シティズンシップ 必修化(11~16歳)、能動的シティズンシップ
4 ボーダレス化で避けては通れない(多文化社会への対応)
人権とシティズンシップ、人の国際移動、多文化社会(多民族)、グローバル化、移民社会、