2014年度後期   教職概論 試験問題

 日時 2015年1月27日(火曜日) 9時20分~10時20分
 持ち込み可(本、プリント、ノート類) 電子辞書、ケータイ・スマホ不可

次の問題Ⅰと問題Ⅱの両方に答えなさい。(解答の順序は自由)

問題Ⅰ
 今、教師にはどのような資質や能力や技術が求められていますか? 中教審答申や各都道府県教育委員会などの考えを中心に説明しなさい。それらは、どのようにしたら養成されますか。

問題Ⅱ
 次の中から2つ選んで、答えなさい。
①  多文化教育のすすめ方
②  文芸(小説、映画、テレビ、マンガ等)に描かれた教師像
③  教師のモラルとマナー
④  21世紀型能力 (コンピテンシー)
⑤  学校組織の特質
⑥  モンスター・ペアレントへの対処の仕方
⑦  教師はなぜ大変なのか?

第30回東書教育賞 講評  

昨日(25日)第30回東書教育賞の表彰式があり、審査員の一人として参加し、下記のような講評を述べた。
   
 審査に関わらせていただきました。簡単に感想と、受賞の方々にお祝いを申し上げたいと思います。
 231件と多くの応募があった中から、厳正な審査の中から選ばれた皆さんの論文は、大変優れたものです。そして、感じますことは、それらには共通した点があるということです。
 第1に、教育の現場というのは、大変複雑ないろいろな要素が混在しているわけですが、その中から今問題になっている点、大切な点を的確に抽出し、何をどのようにすればいいのかということをはっきり示しているもの、そして、いい文章で、明快に書かれたものが選ばれています。
 今の時代の教育に大切なことの一つに、逆境にめげない強い心やお互いをいたわる絆であることが、阿部一彦先生の「女川町のふるさと創造」、佐久間充先生の「山田町の『学校の宝』を活用した復興教育の推進」などから、わかります。
 第2に、選ばれた論稿は、その取組、教育実践がとても優れたもので、実践者の高い教育力と教育技術の卓越性がうかがえます。それは、今の教育現場や子どもの現状にしっかり根ざしたもので、理想だけでなく現実的なものです。その教育技術や方法が、他の学校やクラスの模範となることでしょう。
 第3に、2とも関連しますが、仮説の検証が、きちんとしたデータによって裏づけられているものが選ばれています。たとえば、小学校の牧逸馬先生の「理科の授業づくり」ですが、さまざま工夫した理科の授業の後、児童の理科好き、実験や観察好きがが大きく上昇したことがデータで示されています。小学校の佐藤美和子先生の「いのちを大切にする子供を育てる保健体育」でも、授業後にいのちの大切さを実感する児童が大幅に増えていることがデータで示されています。
 ただ、影響を与えているものには隠れたものがあり、表にあらわれた要因は疑似相関という場合もありますのでご注意ください。どんな教育方法でも教員が熱心にやれば、それに子どもは感化され変容します。子どもが変わったのは、教育方法のせいなのか、教員の熱心さのせいなのかの見きわめが大事です。
 以上の3点以外にも、まだ優れた点は、他の先生方がご指摘の点のようにあると思いますが、この選ばれた論文が公表され、日本全国の教育実践の模範となることにより、日本の教育の向上が確実に図られると思います。
 このような論文を投稿された先生方に感謝するとともに、お祝いを申し上げます。

ボンタンをいただく

学科の先生から、家の庭で作ったという大きな果物(オレンジ)をいただいた。ボンタンとのこと。
私は、その名を聞くのも、見るのもはじめて。直径20センチもある大きなオレンジのよう。
家に持ち帰り、半分に切ってみると、皮が厚く、中にきれいな実が詰まっていた。食べてみると、とても甘酸っぱい上品な味。

ネットで調べると、下記のような説明があった。
<概要、植物 ;文旦(ボンタン) ムクロジ目ミカン科ミカン属 Citrus maxima 、ボンタンは大きいものは2kgほどの実を結び果皮が厚いのが特徴であり、独特の香りと甘酸っぱい味覚がある。収穫期は12月頃であり、3月までにほぼ出荷される。日本国内では果肉を食するだけでなく、果汁を利用した飴(ボンタンアメ)の原材料として使用されたり、果皮(アルベド)を利用した文旦漬けと呼ばれる砂糖煮漬けが商品化されていたり、そのまま飾って香りを楽しんだり、ぼんたん風呂にしたりして有効活用されている。>