全国学力テストの結果(都道府県別平均点)が公表され、学校別の平均点の公表も各都道府県教育委員に任されているとのことだが、学校別の平均点のことでは気になることがある。
何かの事情で(たとえば、外国籍や不登校児、特別支援を要する児童・生徒)点数の低い子がいるかどうかで、平均点はかなり違ってくる。
大規模校ではさほど影響されないが、小規模校では、大きな影響がある(子どもの人口減で、小規模校は増えている)。
昨日訪問した小学校でも、校長先生から同様の疑問が提示されていた。
たとえば、学力検査対象の小学6年生30名の国語(A)の平均が75.9点(千葉県の平均)だとする。それに試験の数日前に日本語のまったくわからない外国籍の子どもが入ってきて試験を受け、その点(0点)を加えると、75.9×30÷31=73.5と、平均点が2.4点も下がってしまう。これが二人いると75.9×30÷32=71.2と4.7点も下がってしまう。
このようなことが教育現場では日常的起きていることであるという。
このような教育現場の実情を文部科学省や各都道府県教育員会、(知事を含む)は把握しているのであろうか。