昨日(15日)は、ゼミの学生が、ライブ出ているというので、JR千葉駅近くのライブハウスへ見に行った。それは、大学対抗の「軽音ライブ」とのことで、その日は、敬愛大学と城西国際大学のバンドの対抗戦ライブであった・
アマチュアのバンドのライブを聞きに行ったのは初めてだったので、あまり期待はしていなかったが、敬愛のゼミ生のバンドは、かなり上手で、感心した。全員敬愛のこども学科の4年生がメンバーで、知っている顔ばかりであったが、学生達は、授業の時の表情とはまるで違い、生き生きしていた。知り合いの学生もたくさん聴きに来ていた。私の授業への受講届は出ているが、授業ではあまり見かけない学生も何人かいた。
狭いライブハウスに、敬愛生70名、城西国際生50名とぎっしりいて、かなりの盛り上がりであった。
学生のバンドも案外上手だということがわかったが、一つだけ、演奏者が勘違いしていることがあると思ったことがある。敬愛のバンドも、これが最後の曲という時に、せっかくそれまでいい演奏をしていたのに、ボーカルは叫びだし、楽器がボリウムを最大限にし、盛り上がりを高めようとした。それは勘違いであろう。演奏の盛り上がりは聴衆が感じるもので、演奏者が盛り上がってしまっては聴衆は白けるだけある。
「 演劇で酔った演技をする場合、役者が本当に酔っていてはいい演技ができない」(そのようなことを江藤淳がどこかで言っていた)。音楽もそれと同じで、演奏者はあくまでも冷静に、音楽性の高い演奏をしなくてはいけない。
私を除き、全員が20代以下という感じで(60歳台など、一人もいなかった。いや30歳以上は一人もいなかった)少し肩身が狭かったが、今の学生の一面をじっくり観察することができた。
次のグループの演奏があまりに大音響で、前の方の聴衆が胴上げまではじめ、それには耐えられず、ドリンク券を知り合いの学生に渡し、40分ほどで退散した。