放送大学面接授業

 この暑さの中、2日間(13日、14日)の、放送大学の面接授業(「子ども・青年の文化と教育」)の授業を無事終えることができた。この暑さと学年末であまり準備もできないままの面接授業で、受講生の方には申し訳ない気持ちが少しある。
 2日間で、1時間25分の授業を8コマ行うので、合計11時間20分のマラソン講義である。途中、グループ討論を1回(85分)、ビデオ視聴(15分)、学生を指名しての発言(20分×3回)を入れたので、全部の時間、私が話しているわけではないが、長時間であることは確かである。

放送大学の学生は、年齢も職業も関心も多様で、どこに焦点を置いて講義をすればいいのか難しく、どのようにしても不満に思う人はいると思うが、その受講態度はおおむね熱心で(私語をしたり携帯をいじっている人はいない)、授業中の書いてもらってコメントの中には、「この授業からいろいろなことを学んだ」「新たな発見があった」「先生の見方に共感できた」「自分の子どもとの関わりを見直した」「皆の意見が聞けてよかった」「さらに教育社会学を学ぼうと思った」など、こちらが励まされれものが多数あった。
 授業の最後にもらった拍手は、「無事終えてよかったですね!」という受講者のハラハラ感(?)からきたものだったのだろうか。
 以下がシラバス。。
【授業内容】
 現代における子どもや青年の成長や社会化の特徴はどのようなものなのか。それに人や集団(家庭、地域社会、学校)はどのように関わっているのか。そこにどのような問題が生じているのか。社会学、心理学、教育学の知識及び、受講者の教育体験もまじえて考え、今の時代に求められている教育や支援について考察する。参加者同士の意見交換も取り入れてすすめる。
【授業テーマ】
• 第1回 教育について考える
• 第2回 家庭、地域社会、学校と子ども
• 第3回 カリキュラム、受験、教師-生徒関係と子ども
• 第4回 高校教育と生徒文化
• 第5回 青年文化とジェンダー意識
• 第6回 大学生とキャンパスライフ
• 第7回 現代青年の過去、現在、未来
• 第8回 青少年支援と教育

テレビドラマ

藤原新也の『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』がテレビドラマ化されるらしい。
8月13日(火)から 毎週火曜日 午後11時15分放送【BSプレミアム・連続3回】。
http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/8000/146621.html

BSプレミアム特集ドラマ 短編シリーズ
『あなたに似た誰か』 あなたが町の一隅で懸命に営む、ささやかな日々の暮らし――
そこには、平凡だが、実は波乱万丈な人間の物語があふれている。「あなたに似た誰か」は、人間の<生と死>を見つめ続ける 写真家・藤原新也 の短編小説を原作に、町の片隅で懸命に暮らす人々のミステリーに満ちた人生の一コマを描く、温かくて泣ける連作短編ドラマです。

藤原新也のコメント(shinya talk 7月10日より転載)

拍手も涙もいらない。

東日本大震災の直後に現地を訪れたとき、死体安置所の光景に息を飲んだ。
棺桶が体育館いっぱいに並べられ、それに倍する人々が身元確認に訪れていたのだが、そこには湿ったような足音と青ざめた重い沈黙のみが漂っていたからだ。
その死体安置所を扱った「遺体」という映画のメイキングを見た時、主役の方が棺桶の間を興奮して動き回り、大きな声を出しているのを見て現実とのギャップを感じた。
昨今この情報過多社会におけるメディアや表現の領域においては他との差別化、そして情報の洪水に埋もれないための“過剰”が求められる。
今回拙著の短編小説集『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』の中から映像化された3編の作品は、そういった過剰の時代とは対極にある、ある意味で申しわけないくらい“とりたてて何か大げさなことが起こるわけでもない”日常的作品である。
したがってそれを見る者はおそらく様々なシーンに展開する、時に針が畳の上に落ちるくらい小さな音に耳を澄ます必要が生じるかも知れない。
つまりこれらの映像作品は黙っていてもいやおうなく“見せつけられる”作品ではなく、こちらが情報に耳を澄ましながら、そして登場人物の気持ちを汲み取りながら“見る(読む)”作品だと思う。
そして、それらのありふれた何処にでもあるような日常が見る側の気持ちの中に気づかぬうちにいつしか潮が満ちるかのような静かな情動を生んだとすれば、それは作品として成功したということだろう。
そういう意味でこの3編の作品には拍手も涙もいらない。
静かな共感さえあればいいと思う。

犬のサマーカット

今年は、梅雨が短く、急に暑くなり、体力の消耗が著しい。「熱中症」も人ごとではなく、気を付けねば。
皮膚呼吸はしないとは言え、毛でおおわれている犬も夏は暑そう。そこで我が家のキャバリヤ(ソフィー)は、ペットショップでサマーカット。料金は5000円(私の散髪代より高い.近所のプードルのカット代は、もっと高い。しかも、プードルは頻繁にカットが必要らしい。)(さらに、夏は蚊が多いので、そのフィラリアの予防の薬9000円も必要)。
カットしてキャバリァ特有のふさふさした毛がなくなり、貧相に見えるが、体面より健康が第1.人も同じことだろう。

放送大学自主ゼミ(予定)

私は現在、放送大学文京学習センターの客員教授としても務めている。文京学習センターは、一昨年リニューアルオープンして、レンガ造りで、入り口にはキリンの像があり、階段は木目で、教室も設備が整い快適である。

共同ながら客員教授室もあり、専用の机もある。
そこでは、学習相談や面接授業の講師探しのような仕事をしている。

その他に、自主ゼミも開講している。自主ゼミは、教育や子どもに関するテーマで、いろいろやってきただが、今は、少し社会学の理論的なことをやろうと思い、社会学者の作田啓一の本を皆で読んでいる。(下記が予定、時間は16時~18時、対象 放送大学学生、院生)

テキスト:作田啓一『価値の社会学』岩波書店 1972年

7月11日(木) 第2章 社会体系のモデル 1,2
8月8日(木)  第2章 社会体系のモデル 3
9月12日,25日(木) 第3章 価値の制度化と内面化
10月10日,24日(木) 第8章 恥と羞恥
11月14日,28日(木) 第10章 戦犯受刑者の死生観

4年ゼミ

4年生の小学校での教育実習も終わり、皆大学に帰った来た。皆、教育実習を
終えて、ひとまわり大きくなった感じ。
次は、教員採用試験。皆受かってほしい。