大学教育と職業との結びつきは難しい。
かっては、企業内訓練もしっかりしていたので、大学入試で計られた一般能力さえあれば、職業人としてしっかりやっていくことができたのであろう。
それが、今、不況で企業内訓練の余裕はなく、また職業で有用な知識も多様化、高度化している為、大学教育での対応が求められている。3つの方向があるという(金子元久氏による、「教育学術新聞、6月12日)
① 職業教育化(キャリア教育の充実、資格習得重視)
② コンピテンス(汎用能力)の育成―社会人基礎力、若年者就業基礎力、学び続ける力の育成
③ 知識技能、コンピテンス、人格形成を結びつける、学生の自主的学習の構築
私たちの研究グループの考えている「コミュニティとしての大学」もこれに近い。大学での多様な活動の奨励を考えている。