放送大学文京学習センターで、月2回、教育に関する自主ゼミを開いて、これで3年目くらいになる。最初からのメンバーが5名いて、それから途中から参加の人が数人いて、昨日の会は4名の人がはじめての参加で、賑やかな会となった。
これからは、原田彰・望月重信編『子ども社会学への招待』(ハーベスト社、2012年7月)をテキスに、1章ずつ取りあげていく予定。昨日は、その第1回目。
昨日取り上げた、第1章の麻生武「子ども社会への道―生後2年目における「他者」との出会い」は、心理学者の麻生武先生が、自分の長男の生後2年目の日記風の観察記録(2016頁)をもとに、幼児が「他者」とどのように出会っていくのかを、詳細に分析したものである。「他者」の定義も独特で興味深かったが、観察記録から、幼児が「他者」を発見していくプロセスを解明していく手法は見事で、教えられることが多かった。
参加したメンバーは子育てを経験した女性が多かったが、自分の育児体験と照らし合わせ、この研究の手法と中味を吟味していた。討論が弾み、懇親会まで議論が続いた。
次回は、9月13日(木)3時半~5時半、2章の「マナーからみた子ども社会」(加野芳正)を取り上げる。いつか、執筆者も招いて、開催したい。