高等教育の無償化について

高等教育の無償化論は、選挙の為に出てきたような印象があり、まともに考える気もおこらない。
でも、いくつか、面白い論点もありそうだ。
今日(16日)の朝日新聞(朝刊)の矢野真和氏の意見を読んで、次の見方に感心した。

① (大学進学の)「18歳主義」と「親負担主義」は他国に見られない日本のあしき習慣。
② 大卒者は高卒者より生涯所得が約7千万円高い。大卒者が増えれば所得税の税収が膨らみ、公的に投入した額を十分上回る。 
③ 雇用が安定し生活のゆとりができれば、病気のリスクも減少し、国家の福祉予算や医療費を削減できる。
④ 「貧しい人々も納めている税金で豊かな層が進学する大学の教育を支えるのは不公平」との指摘がある。一部の優等生だけが大学に進学していた古い時代の批判だ。
⑤ 大学は18歳のためだけでなく、みんなのためにある。学費を無償に近づけ、働き方を変え、誰もがいつでも学べるようにすれば人生も社会も変わるはず。