大学の職場で、同僚だった先生との関係は、同じ調査や研究を共にしたという研究仲間とは違ってはいるが、懐かしい、かけがえのない関係である。大学の同僚の先生とは、学生の教育や大学の発展のために議論して共に活動した時間がかなりある。時に人事や院生の指導を巡り確執があったりしたが、それらも時と共に水に流れ、懐かしい思い出になっている。
上智大学に勤務した時に、研究室が隣であった香川正弘教授(生涯教育学)とは、年齢が近いということもあり、お互いに研究室を行き来し、いろいろな話をした思い出が多い。先生は個性的で学識のある方なので、私がいろいろ教わることが多かった。10年ほど前に、定年後広島に帰られた先生のご自宅をお尋ねしたこともある。その後も、何度か交信があり、最近では1年前に電話とメールのやり取りが数度あった。それは主に先生の活動と最近書かれた論稿―「イギリス成人教育史研究をめぐる研究者の絆―宮坂広作教授と E.ウェルチ博士 との交遊の思い出」(UEJジャーナル第33号、2020年4月15日号)」https://www.uejp.jp/pdf/journal/33/h333.pdf」のこと。それを2024年2月25日の私のブログで紹介した。
その香川先生が、今朝、ご病気で亡くなられという知らせが、学科からあった。残念でならない。香川先生のご冥福を心よりお祈りする。