韓国ドラマ「秘密の森」を観る

「秘密の森」の第1シリーズ16話を見終わった。見始めて4日ほどで16話まで見たので、1日に3~5話ほど見たことになる。新型コロナの感染拡大と大雨の天気の為、どこにも行けず、ドラマでも見るしかなかったせいもある。これまで、私が多く見てきた韓国ドラマと少し感じが違った。一気に見るほど面白いのかと聞かれれば、そのようにもに言えるのであるが、感想として言えることがあまりない。ネットで一般の人の感想がどこかに載っていないかと探したけれど見つからない(これまで、私の見た韓国ドラマへの一般の人の感想は、ネットにたくさんあり、それをブログで紹介してきた)。殺人事件や汚職事件が絡むサスペンスドラマであり、娯楽性が高く、そこに何か感情移入したり、生き方のモデルを見出そうとするものではないのかもしれない。退屈な時間を潰すことはできた、と喜べばいいものかもしれない。

ネットからの解説、感想を一部転載しておく。―(ストーリー)子供時代に脳手術を受けた影響で感情を失い、理性だけで行動する冷徹で孤独な検事ファン・シモク(チョ・スンウ)。日常のように目の当たりにする検察の内部不正を断ち切ろうとしていたシモクの前に、現れた第一の死体。その後、相次ぐ第二、第三の死体。検察の内部不正を覆い隠すために相次いで起こる殺人の中で、周りの人すべてが殺人の動機を持つ容疑者として次々と浮上する。時には全員が犯人のように、時には全員が無実であるように感じられる…。そんな中、シモクはだんだん犠牲者たちの共通点に気付き始めるのだが…/キャスト■ファン・シモク(西部地検刑事3部 検事)、チョ・スンウ、■ハン・ヨジン(龍山警察署強力班の刑事)ぺ・ドゥナ/■イ・チャンジュン(西部地検 次長検事)ユ・ジェミョン/■ソ・ドンジェ(西部地検刑事3部 検事)イ・ジュニョク/■ヨン・ウンス(西部地検刑事3部 検事)シン・ヘソン/演出:アン・ギルホ,脚本:イ・スヨン /(感想)「すごく練られたシナリオを実力派俳優陣がかためていてハラハラドキドキしました」「1話毎に引き込まれてテレビにくぎずけ。見応えのあるドラマです。」「検察という大きな組織に立ち向かう冷徹な検事と正義感の女刑事。一見、ありそうなストーリーではありますが、色々な目線で見れるドラマです。」(https://www.bs11.jp/drama/stranger/

1話1話、殺人や騙し合いや探り合いの連続で観て疲れる内容だが、主人公の検事シモクの感情に動かされない冷静な判断と行動、それと対照的な義理人情と熱血漢の女性刑事ヨジンの行動力、謎めいたユ次長検事、健気な女性検事ヨン、それらの人の人間関係の絡み合いは、利害が対立していて緊張の連続だが、その底流には韓国人特有の情のあついものが流れていることを感じる。脳の手術で感情をつかさどる部分を失いその分認知能力やや察知能力が卓越し、人の些細な表情や行動の意味をいち早く察知し、隠されたものを何の忖度もなしに明るみに出していく検事シモクの手腕に痛快さを感じることができる。韓国に詳しい友人からは、韓国の検察と警察との関係は日本と違うこと、韓国では人とのつながりを公でも重視し、それが出世や優遇や賄賂につながり、さまざまな問題も生じさせていること(それがこのドラマにも現れていること)などを教えてもらった。韓国はITで世界の最先端を行くと同時に、人間関係では土着の古いものも残っているのであろう。その人間関係の土着さを(それに全く頓着しない)検事シモンの行動が際立出せている。