内田樹氏の最近のブログ(tatsuru.com)に本の整理に関することが書かれていて、「本を送ってくれる人は電子書籍で献本してほしい」という趣旨のことを述べていて、衝撃を受けた。紙の本や報告書に関して、考え直さなければならない時代なのかもしれない(一部、転載する)
「書斎の床を埋め尽くす書物や書類を1時間ほどかけて片づけた。処分できたのは雑誌などごく一部で、大半の書物は横移動しただけである。それでも歩くためのスペースだけは確保できた。 これらの書物のうち自分で買ったものはたぶん3割くらい。あとは献本である。(中略)「これからはペーパーレスの時代だ」とさかんに言われた時期があった。でも、最近誰も言わなくなった。ペーパーレスは不可能だということに気づいたのだろうか。(中略) 電子書籍はいろいろと難点があるけれども、とにかく所蔵するのに空間を要さない点が卓越している。探す手間も要らない。検索すれば必ずみつかる。書斎にあるはずの書物ははしごを架けても床を這いまわってもみつからない。結局ネットで買うことになる。そしてそれが届いた頃に探していた本はみつかるのである。時間と手間の節約という点では圧倒的に電子書籍がすぐれている。でも、電子書籍で献本してくれる人はいない。誰かそういうサービスを始めてくれないだろうか。」(「ペーパーフルな時代」tatsuru.com内田樹の研究室2025-02-22 4)