関東でも4年ぶりくらいに大雪が降った。降った時間は短かったが、かなり積もった。久しぶりの大雪で、近所(街)が白一色になり、非日常が出現し心が浮き立つ部分もあったと思う。私は暗くなってから電飾を引っ張り出しライトを家の外に向けて照らしてみら、光が雪に映えてきれいであった。
内田樹は「雪かき」について、次のように書いている。
<雪の降った日に、朝早起きして、雪かきをした人がいたとします。その人は一通り雪かきを終えると、家に入ってしまいました。あとから起き出して通勤通学する人たちは、なぜか自分の歩いている道だけは雪が凍っていないことにも気づかずに、すたすた歩いてゆきました。でも、この人が早起きして、雪かきしてくれなかったら、その中の誰かが滑って、転んで、骨折したりしたかもしれません。>(http://blog.tatsuru.com/2019/09/03_0951.html)
これを読んだからというわけではないが、雪が積もった朝、小学生が登校時凍った雪で滑ったらと大変と思い、前の日の夜9時過ぎに、家の前の小学校の正門の前とそこに通じる道の雪かきをした。
朝起きてみると近所の人は、自分の家の車庫の前の雪を道路の方にかき出していて「なんて自分勝手な」と思ったが、私が昨夜雪かきをした箇所は雪はないものの水が凍っていてかえって滑りやすくなっていた。意図がよくても結果が悪ければ、同じことになり、どっちもどっちだと思い、少しめげた (幸いうちの前、学校の前で転ぶ小学生はいなくてほっとしたが)。
前川喜平氏は、内田樹氏のサイトに次のようなことを書きこんでいる。これに対して、どのような「雪かき」をすればいいのか、考えてしまった。
「二人の幼い娘を連れ、寒空のもと困窮支援の弁当をもらいに来たシングルマザー。上の子は今年小学校に上がるのにランドセルも体操着も買えないと話す。見ていて涙が出てきた。こんな日本に誰がした。」