防災教育のシンポを聞く

 今日(5日)は、公益財団法人・中央教育研究所主催・千葉県教育委員会後援のシンポジウム(「防災教育を考える」シンポジウム in 千葉)を聞きに行った。(http://www.chu-ken.jp/)。場所は千葉大学教育学部。地味なテーマで、参加費(資料代)が1000円かかるにも関わらず、100名近くの参加があり、盛況であった。私は、全く知らない分野なので、いろいろ学ぶことが多かった。
「学校における防災訓練がいかに重要かということ」、「災害時にはマニュアルは役立たず、トップ[校長]の瞬時の的確な判断がものを言うということ」「東京は建物の崩壊と火災の備えはしているが、津波の備えをしていないこと」「九十九里は平坦で高い建物も丘もなく、津波が来たら危ないこと,避難塔を早急に建てた方がいいこと」「地震はいつ来るかわからないので、いつ来ても大丈夫な備えをするべきこと」 など。
 ひとつ、疑問に思ったのは、災害時に、学校は、子どもを保護者に引き渡すことを、最優先にしているように感じた(千葉県のマニュアルでそれが強調されていた)。親もそれを強く望んでいるのかもしれないが、今回東北では、親に子どもを引き取らせた故に、命を落とした事例もかなりあったのではないか。保護者への引き渡しを第1優先にするのではなく、子どもの命を守る方策を一番に考えるべきだと感じた。学校(教師)が子どもを引き受け、そのことが子どもが命を落とす原因になったりしたりした場合、学校(教師)の責任が問われることになるが、それは仕方がない。教師になる人にはそれだけの責任と覚悟が必要なのだから。