最近の家は、塀や生け垣をつくらず、庭の草木が見えるようになっているところが多い。その分、凝った庭というわけではなく、シンプルな庭が多い。家の近所で、昔ながらの塀や生け垣がある庭で、庭内でバラを育て、そのバラ園を通りがかりの人に公開している家を見つけた。
入り口には 「open garden」とあり、「どなたでもどうぞ」という小さな看板がさがっていた。庭内に入ると、50坪くらいの庭に、様々な種類のバラが数十本植わっていて、ちょうど見頃で、見とれてしまった。バラの配置もよく、手入れも行き届いていて、さながら「秘密の花園」に迷い込んだ気分になった。鑑賞していると、奥の家からご主人が出てきて、バラの種類(60種とのこと)や手入れの仕方(剪定、肥料、病気対策等)を、親切に教えてくれた。10年くらい前からバラを育てているという。近くなのにこれまで気がつかなかったとは迂闊。うちの庭とは大違い。庭をオープンにして、近所の人との交流を図るという庭の主の心意気にも感心した。