恋愛の歌より失恋の歌に人は惹かれる。何か成功した自慢話より逆境に耐えてそれを乗り越えた話に感銘を受ける。
辛いことが続くと、人の心は折れてしまうかもしれないが、それは人の心を打つことを書ける絶好の経験と思うことができれば、その辛さに耐えられるのかもしれない。少なくても表現者(作家やジャーナリスト等)にとっては。
もうすぐ雑誌に掲載される藤原新也との対談で,安田純平氏が,「監禁されながら、 『よし、この現実をとことん検証して調べて、書いてやる』と思い続け、その気持ちがあったからこそ理性を保ち、生き延びてこれた」という意味の発言をしているとのこと。
表現者だけでなく、普通の我々も、この心意気を学びたい。