「地方に住む若者たち」のところに書いたが、最近の若者は生まれ育ったところが好きで遠くに行こうとしない傾向がある。これでは異文化体験ができず、視野が狭くなってしまうことが懸念される。
ただ、車で遠方に行くと、高速道路といえども時間はかかるし、渋滞や事故もあり、運転には一瞬の油断も許されず、どうして人はこんなに移動するのだろうと思う。
もっと自分の住んでいるところで自足して満足すれば、人はこんなに移動しなくていいのにと思う。
その為には、生活に必要なものは近くで供給され、風光明媚な場所も近くにあり、日々の生活が快適で充実したものであればいい。
住んでいる人も多様でわざわざ遠くに行かずとも、多様な文化に触れ、異文化体験ができるようになればいい。
移動しない人間を基調にした社会作りができないものかと、夢のようなことを考えている。
追記
住みやすい都市や街の上位に上がるのは、このように自足した多機能のところかもしれない。札幌、仙台、横浜、神戸、福岡などがこれにあたるように思う。
それでも、仙台に関しては、水沼さんから次のようなコメントが寄せられている。
<仙台は政宗一色ですが、それぞれの時代に優れた人物を輩出しています。「なぜ仙台人は郷土の歴史と先人に興味を持たないのか」「なぜ仙台人は新しいものに飛びつくのか」「なぜ仙台人は権力に弱いのか」、こんな研究テーマを持ち始めました。>