私の敬愛大学後期の「教育課程論」は、私の講義ノートと授業資料を大学のサイトから学生に送付し、オンデマンドで行っている。送付するのは文字情報だけなので、学生にも飽きが来ているのではないとか心配している。そこで知り合いの若い研究者に動画で講義をしてもらい、その映像を配信することを2度ほどした。
その1回は、敬愛大学国際学部国際学科准教授の佐藤邦政氏で、教育哲学と英語教育が専門の新進の研究者である。最近『善い学びとは何か―<問ほぐし>と<知の正義>の教育哲学』(新曜社、2019)という著書も出されている。佐藤氏に「ルソーの『子どもの発見』」というテーマで、1時間弱の講義をしてもらい、その動画を配信し、私の方から3つの課題を出し、学生に解答(コメント)を書いてもった。受講生は70名(経済学部19名、国際学部51名、学年2年~4年)である。佐藤氏の講義から、学生は、ルソーの生きた時代(フランス革命前後)、ルソーの教育思想に関して深く学び、これからの教育や子どもへの対処の方法などいろいろ考えたことが、送られてきた解答(コメント)から伺われる。