歴史を楽しむ

歴史的な教養があると、地域の中で楽しみが増える。仙台に帰郷された水沼さんより、下記のメールをいただいた。

郷里に戻ったことを機会に郷土が生んだ偉人の足跡を辿ることにしました。
最初に慶長遣欧使節の支倉常長の墓と彼が育った城跡がある柴田郡川崎町支倉を訪ねました。仙台駅の南西25キロ、車で40分ほどの所です。
常長は米沢で生まれましたが支倉家(1200石)の養子になり支倉にある「上楯城(か
みだてじょう)」で育ちました。
常長は正宗の命令で1613年イスパニアとローマを訪問する旅に出ますが、8年後の
1620年帰国した時日本は鎖国令・キリスト教弾圧の厳しい状況にありました。
常長には三つの墓があります。この円福寺と仙台市北山の光明寺、黒川郡大郷町東成
田(仙台駅の北25キロ、車で40分)の三か所です。
円福寺と光明寺は享年52才、大里町の墓は享年84才となっています。
史家によると、正宗は帰ってきた常長をキリシタンとして殺すわけにもいかず、幕府
には病死として届け、草深い大里町に隠し、常長は長寿を全うしたということです。
北山の光明寺にある常長の墓は子どもの頃から知っていましたが、次回は大郷町の
「支倉常長メモリアルパーク」を訪問する予定です。(水沼文平)