宮古島への旅行中に退屈した時の本として、通勤中に少し読んで面白かった内田樹の新書(『女は何を欲望するか?』角川oneテーマ、2008年)を1冊持っていった。行きの飛行機が3時間と長かったのでページをめくったが、内容が気楽の旅行には合わず、すぐ閉じてしまった( Ⅱの「フェミニズム映画論」などは、鋭いフェミニズム批判で、上野千鶴子などがどのように反論しているのか気になるところであるが)。
宮古島に着いてから、夕食をとった店の隣に比較的大きな書店があったので、そこで何か適当な本はないかと探した。結局購入したのは村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)である。集録されている小説のほとんどは以前に読んだものだが、リラックスした旅行中に読むにはぴったりくるのは村上春樹の本であると感じた。時々、その本を開き村上春樹の世界に浸り、宮古島の景色を楽しむ快適な旅行となった。