『教育展望』2013年4月号は、「日本の教育の下流化を問う」という特集。
その執筆陣を見ると、7人中5人が教育社会学の研究者。つまり竹内洋、金子元久、広田照幸、耳塚寛明、それに私。
戦後も長く、教育学研究の隅の方にいた教育社会学も、今や教育学研究の主翼の一角を占めるようになってきたように思う。
これから、日本全国の教育学部、教育学科でも、どのくらい教育社会学の学問、研究分野を重視するかで、その大学の教育学部(学科)の存亡・盛衰が 予測できるような気がする。
今都内の私立大学では、早稲田に優秀な教育社会学の研究者・教員が集まり(吉田、油布、菊池、武藤の各氏)、優秀な若手が育っている。また、立教や中央にも、優秀な研究者(北沢、古賀)がいて、教育学・教育社会学の研究に勢いがある。