悪いことは良いことのためにしかやってこない

私たちは「厄年」とか「八方塞がり」とか、悪いことばかり起こる年にはおとなしくしていて、悪いことの通り過ぎるのをじ~と耐えて待つという姿勢があると思う。そして、悪いことが長く続かないことを願う。

メキシコでは、「悪いことは良いことのためにしかやってこない」(良いことのために来ない悪いことはない)という言い回しがありことを黒沼ユリ子は書いている(『バイオリン・愛はひるまない』(海竜社、平成13年、147頁)。これが、氏が苦難に耐えた言葉とのこと。

藤原新也も苦境に立つとかえってワクワクするとどこかで書いていた。世の中で活躍する人は、何か姿勢が違うな、と感心する。