学生はチャトGPTをどのように使うのか?

敬愛大学の後期の授業「教育社会学」を担当している。この授業は第1回を対面で行ったが、2回以降はオンデマンドで、毎回出した課題に対して、WEBで解答してもらう方式である。その内容は200字~1000字程度での文章で解答してもらう方式である。昨年も同じ方式で実施したが、今年はその参照(採点)の際、一つ注意しなければならないことが増えた。それはチャットGPTを使っての解答があるのではないかということである。初回の授業で、チャットGPTを使うのは構わないが、参考程度に留め自分の考えを書くようにと注意した。

第3回の授業の課題に近い内容に関して、私もチャットGPTに質問してみた。学生からの解答に、この内容がどの程度含まれているのか、それをどのように使っているのかもこれから検討するつもり。下記に、チャットGPTへの質問と回答を記載しておく。その回答内容は、私の今回学生に配信した「講義メモ」や「授業資料」(添付参照)から期待している解答とは、かなり違う。

私の質問―「家庭での子どもの社会化、つまり家庭(あるいはそれに替わる場所での)養育や教育はどのようにあるべきなのか、現代日本の実態を踏まえて教えて下さい。」

ChatGPTの回答―子どもの社会化や家庭での養育・教育についてのアプローチは文化や価値観によって異なりますが、現代日本においてもいくつかの一般的な原則や実態が存在します。以下に、現代日本における子どもの社会化と家庭での養育・教育に関するポイントをいくつか挙げてみましょう。/両親の共同育児: 現代の日本では、共働き夫婦が増えており、両親が子育てに参加することが一般的です。共同育児は子どもに安定感を提供し、親子の絆を強化するのに役立ちます。/教育への重要性: 教育への重要性が高まっており、多くの家庭が子どもに教育機会を提供しようとしています。公立学校や私立学校、幼稚園、塾など、多様な教育機会が利用されています。/親の期待とストレス: 現代の日本社会では、一部の親が子どもに高い学業成績や進学先を求め、子どもとの関係にストレスを抱えることがあります。バランスを取りながら子育てを行うことが大切です。/バランスの取り方: 仕事と家庭の両立、遊びと学習のバランス、親子のコミュニケーションなど、バランスを取ることが重要です。適切な休息と遊びの時間も子どもの発達に貢献します。/ポジティブな親子関係: 親子関係の質は子どもの社会化に大きな影響を与えます。子どもに対する愛情、サポート、理解を示し、ポジティブなコミュニケーションを心がけることが大切です。/社会的スキルの育成: 社会的スキルや共感力、協力能力を育むために、子どもを集団活動やクラブ、スポーツなどの機会に参加させることが奨励されています。/デジタルリテラシー: 現代の子どもたちはデジタル環境で成長しており、デジタルリテラシーを育むために、適切なデジタルツールやメディアの活用方法を教えることが必要です。/子どもの意見を尊重: 子どもの成長に合わせて、年齢に応じた自己決定能力や意思表明の機会を提供し、子どもの意見を尊重することが大切です。/これらのポイントは、現代日本における子どもの社会化と家庭での養育・教育に関する一般的な傾向ですが、家庭や地域によって異なることがあります。親は子どもの個性やニーズに合わせてアプローチを調整し、子どもが健康で幸福な成人として成長できるようサポートすることが大切です。