本日(17日)は、お茶の水大学で開かれた「大学で確かな学びを修めていくために!-その学修支援に向けて」という題の公開シンポジウムを聞きに行ってきた。(https://crdeg.cf.ocha.ac.jp/CRDESite/sympo.html)
このシンポでは、お茶の水女子大学の他、ICU,奈良女子大学、同志社大学の学修支援の取り組み(いずれも特色GPでの採択)が紹介され、また文部科学省の高等教育企画課長の講演もあり、いくつか印象に残る話があった。
一つは、同志社の円月教授の話の中での、「大学の教員の中には、2・6・2という分布がいつもあり、最後の2は「深海魚」とも言われ、どのような大学改革にも動じず、しかしあまり突っつくと突然暴れ出すので注意が必要、いろいろな存在を許す柔軟性が大学には必要」ということ。
もう一つは、お茶の水女子大学の半田智久教授の「ファンクショナルGPA」の話。現在の多くの大学のGPAは、Letter Grade(SABCD)から数字を出し、その平均を取っているが、それで出したGPAの順位と、素点から出したGPA(これがファンクショナルGPA)の順位が大きく食い違っていることを、半田教授は実際のデータで示していた。当然、素点からの出したGPAの方が、原成績に近く正確なわけで、かなりの大学がこの「ファンクショナルGPA」に移行しているとのこと。その詳細の手続きは、下記のサイトに記されている。
(https://crdeg.cf.ocha.ac.jp/crdeSite/gpa.html)
このGPAを「的確な成績優秀表彰」「成績評価の妥当性検証」等に有効に使えるとのこと。