小中高の教員は、生徒にノートの取り方を指導し、ノートの点検もしていることであろう。
大学では、教員たちが学生のノートの取り方を指導しているとは思えない。
私自身も学生のノートを見たことは、これまでに2〜3度しかない。それは、私が講義で何を話したかわからなくなり学生にノートを見せてもらって確かめた時と、講義内容が学生にどのように伝わっているのか確認した時のことである。
現在私は学生にあらかじめ質問を用意したリアクションを配り講義し、そのリアクションをノートがわりに使ってもらっているので、それが学生のノートで、書き方を指導(誘導?)しているようなものであるが、なかにはそれとは別に、自分独自でノートを取っている学生もいる。
今非常勤で教えている植草学園大学の学生で、私の話したことを、細部まで聞き取り、再構成して、時に図もまじえながら、きちんとノートを取っている学生がいる。
普通、大学での講義は、話した内容の幾分かに少数の学生でも関心を持ってくれればいい、というくらいの気分(覚悟?)で話しているので、このように私の話した内容が、きちんとノートに記載されているのもみると驚き、嬉しくなる。
下記にコピーを添付する(最初のものはリアクション、次ページが学生のノート)。