外国籍の子どもの教育について

千葉市日本語指導担当者連絡会第3回が、2月12日に幸町小学校で開催され、見学させていただいた。
これは、千葉市の小中学校で外国籍の子ども(ニュカマー)に日本語指導を担当している先生方の集まりで、情報や実践の共有をめざしてのセミフォーマルな会である。
幸町小学校の元吉ひろみ先生(教諭)がこの分野で永く実践を積み重ねてこられた方で、元吉先生の実践を千葉市の教員は受け継ぎ、千葉市のニュカマーの子どもの教育のレベルを高めたいという現場の先生方の熱意を感じた。
その日はの研修会は、元吉先生の報告があり、「外国児童生徒に対する日本語指導の変遷」という極めて的確なまとめと、DLA(外国人児童生徒のためのJSL対話アセスメント)による日本語能力の測定)の実際の体験授業が行われた。
DLAは、ニュカマーの子どもの言語能力を的確に測定し、点数化もできる手法で(しかも、教師と子どもの1対1の対話で行い、それを録音して、後で点数化し、子どもの自尊心への配慮もなされている)、文部科学省が各学校に、1冊は配布しているものだが、WEB上でもダウンロードできるという。
(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003/1345413.htm)
DLAは日本語のできない小中学生向けだが、日本人の幼児にも、また大学留学生にも使えるように思った(大学の留学生に関して、入学してから、日本語能力を的確に測定することをしていないのではないかと感じた)。
後半は、幸町小学校の日本語教室を見学させていただいた。元吉先生のさまざまな教材の工夫に、参加した先生方も皆驚嘆していた。日本語をこのような様々な小道具を使い、楽しく学べるものなのかと感じた。
参加した先生と話していて、外国籍の子どもがクラスにいることにより、自分達も豊かになるという多文化的な考え方は、理論としてはわかるが、それが実際の学級の場で、どのようにすれば、日本人の子の学力を下げることなく、実践できるのか、その方法がわからない。いい方法があったら教えてほしいと言われた。
教えられることの多い、見学であった。

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