吉田拓郎について(その3)-同世代

吉田拓郎は同世代ということで、その曲を昔からよく聴いていた。娘たちからは「よくそんな古い歌を聴いているね」と軽蔑されながら。卓球仲間で私より少し年齢は上の人で、大学時代グリークラブ(男性合唱)に所属し、今でも週2回は、コーラスのサークルに入り歌を歌っている音楽好きな人がいる。その人から「どんな音楽な好きか?」と聞かれ、「吉田拓郎」と答えたら、「それ誰?」と言われた。吉田拓郎は私たちの世代ではメジャーかと思ったらマイナーだったのかもしれない。

私は2020年11月8日のブログに次のように書いている。<昨日吉田拓郎メロディー(https://www.youtube.com/watch?v=QRwBXtKLyAs)を聴いて、相変わらず、吉田拓郎の曲や人となりには、何か癒されるものがあるなと感じた。吉田拓郎は「女の人は苦手だ」と言っていたが、南沙織とデュエットしてはにかんで目を合わそうとしないが嬉しそうにしている姿や、日野皓正のトランペットや有名演歌歌手のバックコーラスでの「外は白い雪の夜」の歌(第45回紅白歌合戦、平成6年)は、貫禄があり(ただ歌の内容は何か切なく)、心打たれるものがあった。吉田拓郎は病気から快復したのであろうか。ラストコンサートがあれば,是非聴きに行きたい。>

ライブではないが、吉田拓郎の最後のテレビ出演という番組(LOVELOVEあいしてる最終回)を見た。(https://www.bilibili.com/video/BV1eN4y1j7Z6

ファンの一人としては、最近の吉田拓郎の元気な姿を見ることができて(しかもギターの演奏をして、歌まで歌っている)感激したが、同時に、若く元気な時の往年の吉田拓郎とは違い痛々しくて、こんな吉田拓郎は見たくないとも感じた(ファンは勝手なものだ)。

私は2016年12月23日のブログに次のように書いている。<今日はNHKの番組で、吉田拓郎の最近やった首都圏のツアーの様子が流れるというので、早速録画の予約をした。先ほどその予告のインタビュー番組があり、その中でリハーサルの様子が流れていた。それを聴くと昔と何か違う。吉田拓郎が旬な時の放埓さや野放図さが消えていると感じた。拓郎も70 歳になったというから、それは当たり前なのだが、少しさびしい。(ただライブの様子を見ると、昔と変わらないのかもしれないが。)歳を取り、昔の旬な時のものを再現するのが難しい。それは音楽に限らないであろう。同世代の人間として、他人事でなく、いろいろ身につまされる。