中国の学生を案内していて公私の違いを感じたことがある。
休日で上智の図書館は閉まっていたが、入り口で守衛さんが「少しならいいですよ」と言って、中を見せてくれた。東大の綜合図書館は開いていたが、「専任教官と一緒であれば平日の5時までは見学できるが、今日は休日の5時30分であり、あなたは専任の教官ではないので見学は(絶対に)出来ない」と冷たく断られた。
法律や規則通りにするのが公、人を見て融通をきかせてくれるのが私のような気がする。
中国の学生で「法律の日中比較をしたい」と言っていたものがいたが、日本は法律万能主義で、中国は日本の私的な面(普遍主義に対する個別主義)も重視されるのではないかと思った。もちろん、私的、個別主義のいき過ぎは、いろいろ弊害がありいいわけではないが、法律・規則万能主義も味気ない。