我々の世代は、介護の問題を避けて通ることはできない。それぞれさまざまな形で対処していることであろう。上野千鶴子が言うように、介護保険制度のおかげで、どれだけ助かっているかわからない(上野千鶴子・古市憲寿『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』光文社新書、2011、p78-79)。
うちでも90歳になる母親の介護をきょうだい3人で、交代で見ているが、週3~4日、日中母を世話してくれるデイケヤセンターの存在はとてもありがたい。介護保険で料金が安い(実際かかる費用の10分の1)だけでなく、親身の介護をしてくれる(それも若い夫婦が。とても感心する)その間に、介護している妹たちは、自分の家の家事をしたり息抜きをしたりできる。
私がしていることは、せいぜい週末に妹たちと交代し、出来あいの総菜を買ってきて母に食べさせたり(味噌汁は作れる)、母親を車椅子に乗せ、散歩するくらいである(男はどうも役に立たない?)
少子化の中で、我々の世代は、誰が介護してくれるのであろうか。心配である。