「主体的・対話的で深い学び」について

新しい学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の具体的な姿はなかなか描けない。教育現場からもさまざまな実践例が提示されているので、それをみて考えるしかないであろう。

「対話的」に関しては、授業以外の場でも、いろいろなところで実践されているように思う。何かイベントを開催するとき皆で相談して作りあげていくのは「対話的」ということであろう。個人だけでやったり上の指示に従いそれぞれの部署や個人がそれを実行するだけであれば「対話的」にならない。皆で相談して作り上げてこそ、個人単独ではできないことができる。また個人が単独でやっているようでも、他者を意識しやる場合は「対話的」である。

音楽の世界でも、オーケストラの演奏や伴奏は、「対話的」なもので、お互いの音に刺激を受け合い、また皆で作りあげていくものであろう。以前にブログでとりあげた(9月5日)の上白石萌音の歌on my own のオーケストラとの共演も、一つの音楽を皆で作り上げていくすばらしさを彼女がインタビュの中で、「ひとりよがりではなくみんなで作っていく貴重で、贅沢なもの」と語っていた。(you tube も再掲)

話は脇道にそれてしまうが、上白石萌音のon my ownの曲がよかったので、その歌詞の意味を調べてみた。ネットの遠藤雅義の解説の一部を転載する。その内容は少し悲しいものであるが、「主体的で深い」ものであること感じる。

<映画・ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌「On My Own(オン・マイ・オウン)」とはどういう意味なのでしょうか。on my own のイメージは「自分自身がもつリソース(スキルや資産など)に頼って」です。on my own の主な用法は「独力で」「独りきりで」「自らの意志で」です。レ・ミゼラブルの劇中歌「オン・マイ・オウン(On My Own)」は、「愛する男性の笑顔を見たいがゆえに、その男性の『別の女性への愛』を応援してしまう、そのような哀しい女性の心境を歌った歌」です。(冒頭の on my own の意味) On my own. Pretending he’s beside me. All alone. I walk with him till morning. Without him. I feel his arms around me. (訳)独りでも大丈夫、彼が私のそばにいるような振りをするから。本当に一人だけど、私は朝が来るまで彼と散歩するの。彼はいないけれど、私は彼の腕で包まれているように感じられるから。 冒頭の on my own は「独力で」の用法に近いニュアンスを表しています。(最後の on my own の意味) Without me. His world will go on turning. A world that’s full of happiness. That I have never known. I love him. I love him. I love him. But only on my own.(訳)私がいなければ、彼の世界はきっとうまくいく。世界は幸せで満ち溢れるの、私がこれまで一度も経験したことがないような。彼を愛してる、彼を愛してる、彼を愛してる。本当に独りぼっちで。 最後に出てくる on my own は「独りきりで」の用法に近いニュアンスを表しています。冒頭では「独りでも大丈夫」と気丈に振る舞っていましたが、最後には「本当に独りぼっちで」と、どうしようもない現実を自分自身に言い聞かせているような感じになります。それでもタイトルに On My Own を持ってきている理由は「私は自らの意志でこうすると決めたんだ」という決意を表しているからです。>(https://www.english-speaking.jp/meaning-of-on-my-own/

https://www.youtube.com/watch?v=oqiimTQwEwQ