中国の大学の学生達の様子を知りたくて、セミナーを途中に抜け出して、大学構内を歩き回った。
4万人の学生が通うという同済大学の構内はかなり広い。川や池のある庭園もあるが、全体にはそっけない構内である。一昔前の日本の国立大学といった感じである。端の方には学生寮もたくさんあり(1部屋に4~5人とのことであった)、窓の外には洗濯物が干してあって、美観を損ねていた(昔の東大の駒場寮のような佇まい)。
学生の食堂は、雑然としていて、混雑していて、日本の私立大学の食堂のように小奇麗というわけではない。
学生の服装はカジュアルで、女子学生に化粧気がなく、真面目な、日本の理系の学生という雰囲気であった。
これは、同済大学が日本の東工大と一橋を合わせたエリート校の位置にあるせいなのか、それとも、中国の大学には共通の佇まいなのか、今回は同済大学しか見なかったからわからない。