有名な教育学者の佐藤学氏が、「マスクの教室風景」という題で、子ども達が教室でマスクをする傾向が蔓延し、教育の場で「個々人が信頼と繋がりを喪失して孤立を深める」危険性を指摘している(『内外教育』2016年3月1日)。大学でもマスクをする学生は多い。
若い女性がマスクをする率は高いが、女性のマスクはじろじろ見られることを防ぐし、美人に見えるし、効用は高いように思う。一般には、インフルエンザ・風邪対や花粉症対策で、マスクをすることが多い。その為のマスクであるが、マスクをすると対社会や対人間の関係でも、楽だなと感じることができる。マスクをすると、外の人(他者)との間に薄い膜があるようで、人と距離を取れるし、緊張感が薄れ、気持ち的に楽になる。
ただ、逆にマスクをした人に対峙する側(マスクをされる側)からすると、自分に対して一歩距距離を置かれたようで、歯がゆい感じがある。マスクをする側とされる側で、感じ方がかなり違う。マスクをしてデートしているカップルを見かけることがあるが、ふたりはどんな関係なのであろうか。