その観光地(特にお花畑)に行く価値があるのか、価値があるとしてもそこに行くコストを考えた時、行くことが適切なのか迷うときがある。また行くコストに無知で、行ってみてそのコスト高を知らされ後悔することもある。
今回、新潟の高原で涼んだ後、高速の関越道での帰り道、人気の道の駅「川場田園プラザ」(https://www.denenplaza.co.jp/)に寄るので、関越自動車道「沼田IC」で降りた(そこから川場まで車で10分)。川場に立ち寄った後、パンフレットで見て、そこから30分で行ける「たんばらラベンダーパーク」」(https://www.tambara.co.jp/lavenderpark/)にも立ち寄ることを思い立った。そこに車で向かったが、カーブの多い山道を20分近く走り、標高1300メートルの高さまで登るとは知らなかった。入園料が一人1200円で、さらにメインのラベンダー畑に行くのに500円支払ってリフトに乗らなければならない。ラベンダーはいい香りがするものの背が低く、どちらかというと地味な花。ラベンダーにはいろいろ種類があり、今の季節に咲いているのはその1部。そのラベンダーの花畑に圧倒されるということはない。ラベンダー好きの人にとってはコスパにかなっているかもしれないが、私はカーブの多い山道、高い入場料,一部の花しか咲いていないという高いコストをかけてまで見に来るお花畑だったのかと疑問に思った。パークの側の「よくこんなとこまで来てくれました」というもてなしの気持ち(例えばリフト無料、季節割引、シニア割引)も感じられない。再度訪れる人は少ないのではないか。ただ、認知的不協和理論から言えば、「高いコスト」と「そこに行ってしまったこと」の認知的不協和を解消すべく、「そこは素晴らしいお花畑であった」と自分の認知を修正しようとはしたが、うまくいかなかった。
普段うちからよく見に行く、佐倉のチューリップ畑やコスモス畑は、家から近く、運転は平たんな道で楽だし、入場は無料だし、一面の花畑に圧倒されるし、安価で花摘みまで出来、コスパ値は高い。その他、よく見に行く行く房総や関東の水仙、桜、ネモヒラ、山ツツジ、水芭蕉、アジサイ、菖蒲、スイレンなどに比べ、今回のラベンダー畑はコスパ値が低いと感じた。認知的不協和の修正もあまり効かなかった。