「学生の変化と学生支援」というテーマで、「東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要 第4号」(2018.03)に、同志社大学の浜島幸司氏と共同で書いた原稿が掲載された。
紀要は517頁の大冊で、その巻頭に掲載していただき恐縮している。編集委員長の羽田貴史教授、しっかり及び丁寧な編集をしていただいた東北大学学生支援機構の方々に感謝したい。
<要約>本稿は現代の学生(文化)の特質の実態とそこから明らかになってきた必要な学生支援に関して,理論と実証(実践を含む)から明らかにする.まず,学生文化の変遷をまとめる.次に,大学の学生への影響と学生支援の現在を確認する.データについては現代の学生文化の変遷と大学差の分析をおこない,実践面については最新の学生支援の動向を従来の授業科目以外から紹介する.
学生は授業以外のさまざま活動から学び,成長している.具体的には大学の部・サークル活動,友人関係,アルバイト,インターンシップ,ボランティア活動,メディア接触等の活動が4年間を通じて学生を成長させている.学生の授業以外の活動が大学内で,あるいは大学とのつながりのなかで実施されているということが重要である.大学をそのようなコミュニティとして捉え,学生支援のあり方を考え,実践することの重要性を提起する.
内容は下記のサイトから読むことができる。
http://www.ihe.tohoku.ac.jp/cahe/wp-content/uploads/2018/05/eb559e9fdcd6c4870c71324861dc8c16.pdf