「地域とこどもの教育論」(5月26日)での議論

明日(26日)の敬愛の授業(「地域とこどもの教育論」)は、学生の発表。

テキストは、住田正樹「地域社会と子どもの発達―子どもの社会化の視点から」『子どもと地域社会』(学文社、2010年)である。

住田論文は、子どもと地域社会の関係を、子どもの社会化という観点から、一般論と現代の状況から理論的に整理した内容。この授業の要になる内容。

いくつか、考えられる、議論のテーマをあげておこう。

1 子どもは家族とは違った地域社会の中の人(他人)とどのように関わっていくのか。そこで家族との関係とは違う何を学ぶのか。

2 都会と田舎で、子どもの育ち(社会化)は、どのように違うのであろうか。たとえば、東京と千葉で子どもの社会化はどう違うのか。皆は、将来は、どこに住み、どこで子育てをしたいと思っているのか。

3 住居形態で、子どもの地域との関わりや社会化は違うか? 一戸建て、団地、高層マンションでの違いは。

4 親の地域との関係、子どもの地域との関係、教師の地域との関係は、これまでどのようであり、これからどのようになっていくのであろうか。

5 小中高校と、地域の公立学校に行く場合と、私立の小中高に行く場合で、地域との関わりは違ってくるのではないか。

6 マスメディアや情報機器、大型店舗(イオンモールなど)の普及は、地域差をなくしているのではないか。日本全国一律化しているのではないか?

7 日本と他の国の、地域社会の特質や、人と地域社会とのかかわりは、違うのではないか。どこか、他の国と比較し、日本の特質を考えてみよう。