河津桜の季節

 もうすぐ3月も下旬になり、桜の季節。その前に、全国各地の早咲きの桜、河津桜の様子が、テレビでもよく放映されている。私も、過去に東伊豆の河津桜を見に2度ほど訪れている。一度は早すぎで2分咲き程度で、もう一度は満開を少し過ぎていて綺麗であったが人の多さにびっくり。

 東伊豆の河津以外の別の場所、できれば千葉県内で河津桜が見ることができないかと考えていた。2月の中旬に訪れた南房総の佐久間ダムでもいくつかの河津桜(頼朝桜)が咲いていて楽しめた。ただ、桜の本数が少ないことと南房総までかなり距離があり、何度も行けない。その点、千葉市の隣の八千代市の新川の河津桜は川べりの4.6キロとかなりの距離(日本一長いとも言われる)に700本の河津桜が咲いていて行きやすく、毎年河津桜のお花見を楽しみにしている。

 今年も2月28日(土)と3月5日(木)に千川の川べりを訪れた。1回目は早過ぎ2分咲きで、2回目は8分咲きで満開に近いと思われるのに、河津桜特有の豪華絢爛さがなく、期待が大きかっただけにがっかりした。これは、桜の木が古くなったのか、日当たりや土壌のせいなのか、木の手入れがなされていないのか、素人には理由はわからない。1本だけ、花付きのいい木があった。せっかくの、近隣住民の憩いの場、そして観光資源にもなる河津桜なので、ボランティアに任せるだけでなく八千代市も頑張ってほしいと思った。

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年金のことーその原資はどこから、その認識の世代差

高齢化社会になり、年金をもらって生活している高齢者がが多くなっているが、その年金が原資は何なのかを正確に知る人は少ない。私もそのひとりであるが、毎月もらっている年金は、現役で働いていた時に積み立てたものが原資と思っていた。したがって現役世代からの出資はないものと思っていた。それで、下記の佐藤俊樹・東京大学教授のコメント(A)を読んで驚き、生成AIに年金の基礎的なことを尋ねてみた(B)。その回答を転載する(C)。 何が正しいことなのか、これから調べる。

A ― 自民党が圧勝した衆院選。社会学者の佐藤俊樹さんは、勝因は「高市人気」ではなく、世代間不平等をめぐる政策だったと考えます。 「一番大きかったのは、やはり消費税でしょう。ほとんどの政党が消費税減税を訴えた中で、みらいは掲げず、自民は食料品のみ2年間という抑制的な提案でした。減税により消極的な政党が支持された、といえます。一方、中道改革連合が打ち出した、政府の公的資産の運用益を財源に、食品の消費税を恒久的にゼロにするという案は、支持を得られませんでした。(それは)団塊の世代を中心にした高齢者に、一方的に有利な政策だったからです。いま焦点になっているのは、現役世代と高齢世代の負担の不平等です。リタイアした高齢者には消費税で負担してもらう。年金資金の運用益は全額、若い世代の社会保険料負担の軽減に使う。そうしなければ、資産のある高齢者と現役世代の格差は縮まりません。若い世代の中道支持率が極めて低かったのは当然です。消費税の世代間不平等の是正効果を軽視した。それが中道の致命的な失敗だったと思います」(朝日新聞 2026年3月6日)

Bー年金に関しての基本的な質問です。高齢者の年金の原資は、高齢者が働いていた時に納めた税金なのでしょうか。それとも今の働く世代の人たちの納める税金によって今の高齢者の年金が支払われているのでしょうか。これは理念的な面と実際の経済的な面で違うのでしょうか。

CーチャトGPTの回答;とても重要な質問です。日本の年金制度は、理念(建前)と実際の仕組みがかなり近い形で一致している制度ですが、少し誤解されやすい点があります。結論から言うと次のようになります。日本の年金は基本的に「現役世代が高齢者を支える仕組み」です。つまり、今の高齢者の年金は、今働いている世代の保険料によって支払われています。ただし、制度の理念としては「自分が払った保険料に基づいて年金を受け取る」という考え方もあります。以下、整理して説明します。 1 日本の年金制度の基本(賦課方式)。日本の公的年金(日本年金機構 厚生労働省が管理する制度)は、「賦課方式(ふかほうしき)」と呼ばれる仕組みです。賦課方式とはその年に集めた保険料をその年の高齢者の年金に充てる方式図にすると 現役世代(保険料) → 高齢者(年金)つまり、今の年金は、基本的に「現役世代から高齢者への仕送り」に近い仕組みです。 2 自分が払ったお金は積み立てられているのか。多くの人が「若いときに払った年金が老後に戻ってくる」と理解していますが、銀行預金のように個人ごとに積み立てられているわけではありません。銀行の貯金のイメージ 自分の口座 → 自分が使う、年金 現役世代 → 今の高齢者。したがって自分が若い時に払った保険料は、当時の高齢者の年金に使われています。 3 では「自分が払った分」という考えはどこから来るか それは制度の計算方法(理念)です。日本の年金は 何年払ったか いくら払ったかによって将来の年金額が決まります。4 実際には税金も使われている もう一つ重要な点があります。現在の日本の年金は税金もかなり投入されています。特に 国民年金(基礎年金)は給付の約50%が税金です。つまり年金の財源 ① 現役世代の保険料 ② 税金で支えています。5 なぜこの仕組みが問題になるのか。理由は少子高齢化です。例えば1965年頃高齢者1人を約9人の現役世代で支えていました。現在は約2人、将来は1.3人程度と言われています。  (以下 略)

風の便り89号

今回の辻秀幸氏の「風の便り」の内容は、前々号に引き続き神社の話。辻氏が書いているように我々の周囲には多くの神社があり、いろいろな神様が祭られている。それらに自然とお参りする習性が我々日本人に身についている。しかし、何に対して祈っているのか、なぜ神社にお参りするのかと問われると明確に答えられない。

昨日(3月7日)のNHKの番組 「なぜ“神さま仏さま”なのか」(「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」) は、その問題を扱っていたようだ。私はその内容に興味があったが、WBCの日韓戦の方に惹かれそちらをネットフリクスで見てしまったので(なかなかスリリングないい試合だった)、その内容を紹介できない。Yahoo!ニュースの記事を転載する。辻氏の便りと合わせて読み、日本人の信仰心について考えてみたい。

 <「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」第5回は「日本人らしさ」の第2弾。「なぜ“神さま仏さま”なのか」。初詣、お宮参り、七五三など、神社とお寺どちらもこだわりなくお参りする日本人。しかも神ゲー・神アイドルと次々“神”を生み出してしまう不思議を大解明。私たちの祈りの深えんに迫る。/今回、番組が、歴史学×宗教学×地球科学など様々な角度からで徹底的に探っていくと、日本の神さまのルーツ、そしてその神さまの国に、仏さまがどのようにして融合していったかの経緯が新たな考古学的な知見から見えてくる!・/ 番組では、聖武天皇の時代、仏が全国に広まっていくきっかけとして、ある天変地異に着目。歴史書にわずかに残された記述から、当時の日本列島で何が起きていたのかを知られざる真実をひもといていく。そして、神さま仏さまが広まっていく根底に流れている日本人の精神性も明らかに。そこには、世界一の変動帯とも言える、日本列島の荒ぶる大地が深く関わっていた!?/ 神さま仏さまだけではなく、現代の日本人は、好きなアスリートやゲームなどなんでも神さまにしてしまう。そこにもちゃんとルーツはあった!?祈りのあり方が多様化した、江戸時代!祈りがなんとエンタメ化する意外な事実が明らかに。/ 【タモリ コメント】 すごいテーマでしたね。 日本人は「祈り」の民族で、それがエンタメ化していったということも面白かったです。それも大震災、大噴火、天災というのがきっかけでこうなったというのが興味深いですね。日本人はもともと無常観をもっていて、そこに仏教が入ってきて、その仏教にも無常観があったから受け入れやすかったのかな。これは初めて知りましたね。/ 【制作統括 白川裕之 コメント】 神さま仏さま、どちらの前でもこだわりはなく手を合わせてしまう人、多いのではないでしょうか?日本人の多くは、初詣やお宮参り、七五三というお参りやお祈りを大切にしています。一方で、ある調査によると、「ふだん信仰している宗教は何ですか?」という質問に対しては、「特にない(無宗教)」と答える人が6割を超えることが分かっています。日本人のちょっと不思議な宗教観は、いかにして育まれたのか。番組は、この壮大なテーマに、歴史学、宗教学、考古学、地球科学といった側面から迫っていきます。>

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オリンピックによる国民性の育成ついて

今テレビを付けるとNHKも民放もイタリヤで開催されている冬季ミラノ・コルティナオリンピックの実況や話題一色で、オリンピックは良くも悪くも国家意識(ナショナリズム)高揚の役割を果たし、同時に日本人性(国民性)の強化はかる役割を果たしているものだと感じた。

放映の前半では、スキー混合団体ジャンプの高梨沙羅選手が、前回のオリンピックでのスーツ法違反からの挫折を乗り越え、今回の混合団体ジャンプで銅メダルを獲得したことが大きく報じられ、挫折からの立ち直りと異性の仲間との協働の大切さが大きく印象付けられた。

後半では、日本のりくりゅうペアの金メダル獲得はテレビで何度も放映され、新聞の号外が出るほど日本中が沸き、絶望的なミスからの一夜にしての立ち直りと、理想的な男女ペアの姿に感動の渦が巻き起こった。「フィギュアスケートのペアというものは他者との切磋琢磨の中で人間性が鍛えられる極めて得意な競技ではないか」、という人もいて、ペア(きょうだい、恋人、友人、夫婦)の日本人の理想の姿が、このりくりゅうペアに投影され、、感動した人も多かったのでないか。

このように今回の冬季オリンピックでは、男女混合の集団やペアの力を見せてくれたが、日本の同性ぺアや同性集団の輝きは、あまり見られなかったのは残念。いずれにしろスポーツは、社会のあり方や国民性を反映し、同時にそれを強化する面があると思う。

E.シュプランガー著・黒澤英典訳『教師養成についての考察』(人言洞、2025年)

今、大学の文系の学部や大学院の演習(ゼミ)などで、その分野の古典を読む授業はなされているのであろうか。昔は、そのような授業は多かった思う。同時に各分野の古典の翻訳も多く刊行されていた。教育学の分野でも、教育思想の主な学者の翻訳本が全集のような形で出ていたように思う。今は、そのような本を古本屋に持っていっても買い取ってもらえないのではないか。しかし、古典の価値は相変わらずあると思う。

この度、黒澤英典先生(武蔵大学名誉教授)より、教育学の古典の1冊を最近翻訳されたものを送っていただいた。その礼状の一部を転載する。

<名著のご翻訳書『教師養成についての考察』(シュプランガー著、人言洞,2025年)をお送りいただき、ありがとうございました。翻訳書を拝見して、驚き感激していろいろ思うこと、教えられることが多々ありました。今日本で、若い人の教師志望が減少している中で、教師の仕事の価値、陶冶性、学問性を哲学的に説いた古典の名著の翻訳は、とても時期を得た貴重なもので、役立つだけでなく、後世に残るものだと思います。 翻訳の文章は練られた明解なもので、いろいろ学べ、考えさせられます。80歳代後半の黒澤先生の教育研究や教職への情熱は、衰えるものではなく、熱いものが感じられ、それに心打たれます。先生の御著作を読み、少しは見習わなければと感じた次第です>